畑でのもみ殻くん炭の特徴と使い方を解説!もみ殻くん炭の知られざるメリットと使用方法

購入したもみ殻くん炭
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もみ殻くん炭のメリットと使用方法

家庭菜園を始めたばかりの方や土づくりに悩んでいる方におすすめなのが、「もみ殻くん炭」です!!

病気にかかりにくい元気な野菜を作りたい!!

美味しい野菜を作りたい!!

もみ殻くん炭を使うメリットはなにがありますか?

もみ殻くん炭の使い方を教えて!!

というお悩みや疑問をお持ちの方がいらっしゃるのではないでしょうか?

私は野菜作りを始めてから、現在まで下記の3カ所の貸し農園を借りてきています。

Tomの貸し農園の経緯
  • 2020〜2022年    シェア畑
  • 2022〜2024年    市民農園
  • 2024年〜      マイファーム

わが家の畑でも、土づくりする際には、もみ殻くん炭を土に混ぜ込んでいます。

籾殻くん炭は、稲作ででるもみ殻を炭化させたもので、土壌の改良に有効な資材です。

今回の記事では、もみ殻くん炭を使うメリットや使い方を解説しています。

初心者でも簡単に使うことができるので、」この記事を参考に、もみ殻くん炭を取り入れてみてくださいね。

もみ殻くん炭とは

稲のもみ殻を高温で炭化させたもので、土壌改良資材として広く利用されており、その成分は主に炭素で構成されています。

特殊な器具で蒸し焼きにし、無数の微細な穴を持った多孔質な構造をもちます。

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もみ殻くん炭の成分

主な成分は炭素です。

他には、

  • ケイ素
  • ミネラル成分(カリウムなど)

があります。

※窒素やリン酸は少なめです。

もみ殻くん炭を手にいれる方法

もみ殻くん炭を購入できる場所には、下記のような場所があります。

  • ホームセンター
  • ネット通販
  • 園芸店
  • JA直売所
  • 道の駅  など

購入後に持ち帰る際の実体験
※購入後持ち帰り時の注意点
購入して持ち帰る際、車などの交通手段を用いる場合、車や服に炭のにおいが付く場合があるので、大きめのビニール袋に入れて口を絞って持ち帰ることをおすすめします。
わが家は車で買いにいったのですが、ゴミ袋などのビニール袋に入れて持ち帰らなかったため、3日ほど車の中が炭のにおいがしていました。
車の中が虫除けにはなったかもしれませんが⋯

もみ殻くん炭の作り方

必要物品

・もみ殻
・燻製器またはバーベキューグリル
・火を起こすための道具(炭や着火剤など)

もみ殻くん炭の作り方
  1. もみ殻を燻製器に入れる
  2. 火をつける
  3. 煙が出るまで待ち、約1時間ほど燻製する
  4. 燻製が終わったら、冷まして使用する

※火の取り扱いには十分注意し、風の強い日や乾燥した日は避けるようにしてください。

もみ殻くん炭の使い方

もみ殻くん炭の使い方には、

  • 土に混ぜる
  • 畝や通路、株元にまく

という2つの方法があります。

土に混ぜる

  1. 野菜を植え付ける前の土に、土の量に対して1〜2割程度を目安に混ぜ込む
  2. よく耕して全体に均一になるようにする

畝や通路、株元にまく

マルチング材として使用する

  • 地温の調整や雑草の抑制
  • 土壌の乾燥防止

もみ殻くん炭を使用するメリット

家庭菜園で籾殻くん炭を使うメリットは、以下のような効果があります。

  • 土壌改良
  • 微生物の活性化
  • 肥料
  • 肥料の吸収を助ける
  • 土壌のpH調整
  • 環境に優しい
  • 使いやすい
  • 害虫予防
  • 病気の抑制
  • マルチング
  • 脱臭 など

土壌改良

無数の微細な穴を持った多孔質な構造をもっています。

  • 通気性:多孔質な構造によって土がフカフカになり、根腐れを防ぐ
  • 保水性:土壌に混ぜることで水分を保持しやすくなり、植物が必要とする水分を効率的に供給できるため、乾燥した季節でも植物が元気に育つことができる
  • 保肥力:水や肥料をしっかり保持し、乾燥や栄養切れを避けられる
  • 排水性:水はけが良くなることで根腐れを防ぎ、野菜の根が元気に伸びやすくなる
  • 微生物の増加:微生物がこの穴を住処にするため微生物が増加して有機物の分解を促進し、病害虫に強い栄養たっぷりの土を作る

以上のことにより、柔らかいふかふかの土になります。

使い方のポイント

土の約1〜2割程度(1m2あたり約3リットル)を目安に、土壌に混ぜ込む

プランターであれば、培養土に混ぜる

微生物の活性化

籾殻くん炭は、土壌微生物の住処となるため微生物が増加し、有用な微生物が有機物の分解などの活動を活発化させます。

  • 土壌の改良
  • 病害虫の発生を抑制
  • 連作障害を防止

使い方のポイント

籾殻くん炭と有機肥料(例: 鶏糞や牛糞堆肥)を一緒に使うと栄養バランスが整い、微生物の活性化が促進されます。

肥料

籾殻くん炭は、肥料としても使うことができるため、化成肥料の使用を減らすことができます。

肥料成分
  • ケイ素
  • ミネラル(カリウムなど)

効果

  • 栄養素の保持能力が向上する
  • 微生物の活動を促進する
  • 植物の細胞を丈夫にする
  • 植物の成長を助ける
  • 実をつける
  • 味が良くなる
  • 病気に対する抵抗力を高める

※トマトやキュウリなどの水分を多く必要とする作物にとって、籾殻くん炭は効果があります。

肥料の吸収を助ける

籾殻くん炭を土壌に混ぜることで、肥料成分を吸着して一時的に蓄えることができます。

  • 植物が必要なときに少しずつ栄養を供給することで肥料の効き目が長持ちし、植物が必要なときに少しずつ栄養を供給する
  • 肥料の効き目が長持ちするため、肥料の流出を防いで無駄なく使い切ることができ、追肥の回数を減らすことができる

土壌のPHの調整

日本の土壌は雨が多いため酸性に傾きがちです。

多くの野菜は弱酸性から中性の土壌を好むため、酸性の土壌だとうまく育たなくなってしまいます。

籾殻くん炭はpH8〜10とアルカリ性なので石灰の代用ができるため酸性に傾いた土を中和し、野菜が育ちやすい最適なpHに調整することができます。

このため、土のpHを適切に保つことで、野菜が栄養を吸収しやすくなり、植物の成長を助けてくれます。 特にトマトや長ネギ、玉ねぎなどの栽培で効果を発揮します。

使い方のポイント

酸性土壌が気になる場合は、籾殻くん炭を土に混ぜた後、1〜2週間置いて土壌が安定するのを待つと効果的。


環境に優しい

籾殻くん炭は米の収穫過程で出る籾殻を再利用した自然素材なので、化学肥料に頼らずに土壌を改良できるため環境に優しい資材です。

使い方のポイント

自作する場合は、煙や火災に注意する

使いやすい

籾殻くん炭は軽量で扱いやすく、

  • 土に混ぜ込む
  • 表面に撒く

それだけで効果を発揮します。

特別な道具や知識がなくてもすぐに取り入れられるので、家庭菜園初心者にも使いやすいです。

使い方のポイント

初めて使う場合は、少量から試して植物の様子を見ながら調整する。過剰に使うとアルカリ性が強まりすぎる可能性があるので注意が必要。

害虫予防

籾殻くん炭の燻した香りは害虫にとって苦手なもので、化学薬品を使わずに自然由来の資材で害虫を遠ざけることができます。

家庭菜園初心者にとって害虫対策は悩みの種ですが、安心して野菜が作れます。

もみ殻くん炭のにおいや成分を嫌う害虫例:

  • アブラムシ
  • ナメクジ
  • コガネムシ  など

使い方のポイント

害虫が気になる植物の周りに、籾殻くん炭を薄く撒く。定期的に少量を追加すると効果が持続

病気の抑制

  • 作物の耐病性が高まり、葉や根が丈夫に育ちます。

マルチング

籾殻くん炭を土壌の表面に敷くことで、

  • 雑草の抑制
  • 水分の蒸発を防ぐ

などの効果があります。

脱臭

  • 畑や堆肥のにおいを和らげる
  • 炭は分解されにくいため、効果は長持ちする

もみ殻くん炭のデメリット

過剰に使用すると土壌の栄養(特に窒素)が不足し、栄養のバランスを崩すため植物の成長に悪影響を及ぼすことがあります。

使い方のポイント

少量ずつから試す

もみ殻くん炭を使う際の注意点

  • 土壌に均等に混ぜる
  • 窒素が不足しやすいので、他の肥料や資材(例:鶏糞や牛糞堆肥)と組み合わせて使用する
  • 定期的に土壌の状態をチェックする
  • 少量から試す

よくある質問

籾殻くん炭はどのくらいの頻度で使用すれば良いですか?

土壌の状態に応じて、年に1〜2回程度の土づくりの際に使用するようにしてください。

他の肥料と併用しても大丈夫ですか?

むしろ、併用して使ったほうがいいです。
籾殻くん炭を多量に使用すると窒素が不足するので、鶏糞や牛糞堆肥と一緒に混ぜ込むといい効果が得られます。

プランター栽培にも、もみ殻くん炭は使えますか?

プランターであれば、培養土に混ぜると簡単に使えます。

わが家での活用方法

わが家の畑では、春夏野菜と秋冬野菜の栽培のため土づくりをする際の年2回

  • もみ殻くん炭
  • 卵の殻を細かく砕いたもの
  • 米ぬか
  • あれば残渣
  • 牛糞堆肥
  • 鶏糞
  • 必要時石灰

を混ぜて耕しています。

もみ殻くん炭で土づくり

これらのどれに効果があったのかはわかりませんが、2025年の夏野菜ではきゅうりとトマトを大量に収穫することができました。

これから秋冬野菜の栽培が始まりますが、上記の資材を使用して畝作りをする予定です。

1㎡あたりの資材投入量の目安量

1㎡あたりの資材投入量の目安

資材名目安量(1㎡あたり)目的・効果
牛糞堆肥2~3kg土壌改良
保水性
通気性の向上
微生物活性化
鶏糞(完熟)100~200g窒素・リン酸が豊富
肥料効果が高いため、入れすぎに注意
米ぬか100~200g微生物のエサとなり、土壌の団粒化や有機物分解を促進
卵の殻(砕いたもの)50~100gカルシウム供給
pH調整や病害予防にも効果が期待される
石灰(苦土石灰など)100~150gpH調整(酸性土壌の中和)
投入後1~2週間は植え付けを避ける
もみ殻くん炭500g~1kg通気性・排水性の改善
微生物の住処としても有効

まとめ

もみ殻くん炭は、

  • 土壌改良
  • 微生物の活性化
  • 肥料
  • 肥料の吸収を助ける
  • 土壌のpH調整
  • 環境に優しい
  • 使いやすい
  • 害虫予防
  • 病気の抑制
  • マルチング
  • 脱臭

など多くのメリットがあり、家庭菜園において非常に有用な資材です。

また、籾殻くん炭は自然素材であり化学肥料に頼らずに土壌を改良できるため、環境にも優しく資源の有効活用ができます。

ホームセンターや園芸店などで手軽に手に入れることができ使いやすいので、初心者でも簡単に取りいれやすい資材です。

野菜の栽培を成功させたい!!

美味しい野菜を作りたい!!

という方におすすめできる資材です。

この記事を参考に、土づくりに籾殻くん炭をて、その効果を試してみてくださいね。

著者のプロフィール
tom
tom

(50代主婦 / 家庭菜園6年目/兵庫県在住)

夫と一緒に週末貸し農園で野菜を育てています。
土に触れて、育てて、失敗して…そんな体験を通して感じた楽しさ、コツ、そしてちょっとした失敗談をこのブログで綴っています。

「これから家庭菜園を始めたい」「畑ライフをもっと楽しみたい」そんな方のヒントになれば嬉しいです。

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