切り干し大根の作り方
冬の野菜といえば大根。
たくさん収穫できた大根は、畑でも保存できますが、長期での保存におすすめなのが、「切り干し大根」です。
切り干し大根は、大根を細かく切って天日干しにして作る伝統的な保存食です。
栄養価が高く、甘みとうま味が凝縮されて美味しくなるだけでなく、長期保存も可能です。
「切り干し大根」と聞くと、

なんだか手間がかかりそう…

切り干し大根は、どうやって作るの?
という疑問やお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか?
実は、切り干し大根は包丁とザルさえあれば、誰でも自宅で簡単に作れるんです!
私は野菜作りを始めてから、現在まで下記の3カ所の貸し農園を借りてきています。
- 2020〜2022年 シェア畑
- 2022〜2024年 市民農園
- 2024年〜 マイファーム
2025年はたくさんの大根の栽培をしたので、初めて切り干し大根を作ってみました。
初心者の私でも、簡単に切り干し大根を作ることができました。
この記事では、初心者でも失敗しない切り干し大根の作り方や、干すためのコツ・保存方法をわかりやすく解説します。

初心者の私でも簡単にできたので、大量に大根の収穫ができた方には、ぜひ挑戦してくださいね
- 切り干し大根を作るメリット
- 切り干し大根の作り方
- 切り干し大根の保存方法
- 切り干し大根作りに失敗しないための重要なポイント
切り干し大根とは?
切り干し大根は、大根を細く切って天日干しした食材で、初心者でも簡単に作れる保存食です。
切り干し大根を作るメリット
- 甘みが増す
- 水分が抜けて、うま味が凝縮する
- 栄養価が向上する(干すことでカルシウムが約15倍、鉄分が約32倍、食物繊維が約16倍に増加する)
- 保存期間が長くなる
- 煮物、炒め物、漬物、サラダなど幅広く活用できる
- 特別な道具がいらない
- 手間がかからない
- 大根が大量にある時や、使い切れない時に無駄なく活用できる
- 食感がよくなる
切り干し大根の作り方
必要物品
- 大根
- 包丁
- まな板
- 必要時ピーラー
- ざるや干し網
干し大根の作り方
1. 大根を選ぶ
- みずみずしくて硬い大根
- スが入っていない大根
2. 大根の下準備
- 大根を水でよく洗い、土や汚れを落とします(皮は栄養が豊富なので、気にならなければそのまま使用できますが、気になる場合は薄くむきます)
3. 大根を切る(料理の用途によって切り方を変える)
- 千切り(細切り): 最も一般的な方法。マッチ棒くらいの太さ(3〜5mm角)に切ります。乾燥が早く、初心者におすすめです。
- 輪切り: 5mm程度の厚さに輪切りにします。食感が残り、煮物などに適しています。
- 短冊切り: 3〜5cm長さ、5mm幅程度に切ります。さまざまな料理に使いやすい形です。
- 半月切りː5mm〜1cm厚さ。漬物や煮物に使いやすい形です。
均一の太さに切ると、乾燥ムラがなくなり失敗しにくくなります。
4. 大根を干す(天日干し)
- 切った大根をざるや干し網に、切った大根が重ならないように広げます。
- 風通しの良い場所で、直射日光が当たる場所を選んで干します。
- 晴天続きなら、3〜7日ほどで完了します。
- 半干し(3〜4日):まだ柔らかさが残り、すぐに料理に使えます
- カラカラ(5〜7日):完全に乾燥し、長期保存向き
毎日、朝に外に出し、夕方には室内に取り込みます。夜露にあたると湿気てしまうため注意が必要です。
天日干しの途中で、何度か裏返すと均一に乾燥します。
完全に乾燥させず、少し弾力が残る程度に仕上げると料理に使いやすいです。
室内干し
窓辺やエアコンの風が当たる場所でも乾燥できます。
湿度が高い日は、サーキュレーターで風を当てると早く乾きます。
オーブンで時短
オーブンを 60〜70℃に設定し1〜2時間ほど乾燥させます。
天候に左右されず、忙しい人におすすめです。
5. 保存方法
- 乾燥したら、密閉容器やジップロックに入れて保存します。
- 乾燥したら密閉袋に入れ、冷蔵:1〜2週間、冷凍:1〜2ヶ月保存が可能です。
- 乾燥剤を一緒に入れて、冷暗所で保管すれば、半年〜1年程度の長期保存が可能です。
切り干し大根作りに失敗しないための重要なポイント
天気選びが最重要
切り干し大根作りで最も大切なのは天気です。晴れの日が3日以上続く時期を選びます。梅雨時期や雨の多い季節は避けてください。
夜は必ず室内に入れる
夜露にあたるとカビの原因になるため、毎晩室内に取り込みます。
重ならないように並べる
大根が重なると、その部分が乾燥せずカビが生えやすくなります。
完全に乾燥させる
長期保存する場合は、しっかりカラカラになるまで干します。中途半端な乾燥では、保存中にカビが生えることがあります。
季節別の切り干し大根作りのコツ
冬(11月〜2月)
大根が美味しく、空気も乾燥しているため切り干し大根作りに最適な季節です。気温が低いため乾燥に時間がかかりますが、ゆっくり干すことで甘みが増します。
春(3月〜5月)
気候が安定していて作りやすい時期です。ただし花粉が気になる場合は、干し網を使うか室内干しにします。
秋(9月〜10月)
空気が乾燥し始め、作りやすい季節です。台風シーズンは天気予報をよく確認して干すようにしてください。
夏(6月〜8月)
梅雨と高温多湿のため、干し大根作りには不向きです。どうしても作りたい場合は、梅雨明け後の晴天が続く時期を選びます。
よくある質問Q&A

雨が降ったらどうすればいいですか?

すぐに室内や軒下に取り込みましょう。湿気は大敵です!翌日晴れたら、再び外で干し直せば問題ありません。

どの季節が一番適していますか?

一般的に、冬のカラッと乾燥した晴れの日が最も適しています。低温で乾燥しているため、雑菌が繁殖しにくく、美味しく仕上がります。もちろん、夏場でも作れますが、乾燥が早すぎるため注意が必要です。

乾燥しすぎたら、どうしたらいいですか?

乾燥しすぎた場合は、水に浸す時間を少し長くすれば美味しく戻せます。
わが家の干し大根作り
ネットの干し網
2025年、約50本の大根の栽培をしました。
大根は比較的栽培しやすく、人にもお裾分けしやすいことから、少しずつ時期をずらして3回種まきをして栽培しました。それでも大量の大根が収穫できたので、今回は始めて、切り干し大根作りに挑戦。
干し網は以前とうがらしを干したことがあったので、この干し網を利用しました。

最初は大根の水分がかなりあったので重く、干しかごの紐が切れてしまうなどのトラブルはあったものの、無事に切り干し大根を作ることができました。
- 朝はベランダにだして、夜は室内に入れる
- ときどき、大根の上下を入れ替える
- 毎日大根の様子(カビかないか、乾燥状態)を観察
1週間ほどで完成した切り干し大根が完成。



本当に簡単に切り干し大根を作ることができました〜
ネットの干し網
価格:1390円 |
メリット
- 出し入れしやすい
- たくさん作れる
- コストが安い
- コンパクトになるので、収納しやすい
デメリット
- 重みで紐が切れる可能性がある
- 網に野菜の汁がつく
- 網が洗いにくい
ステンレス製の干し網
2025年12月にステンレスの干し網を購入し、早速切り干し大根に挑戦。

3段の干し網で、大根1本分が干せる感じです。

ステンレスで丈夫なので、水分を含んだ切ったばかりの大根を入れても大丈夫でした。

割高でしたが、うまく干せそうなので、購入してよかったです!!
12月26日現在、上の段からだんだん乾燥してきています。
ステンレス製の干し網
価格:3850円 |
価格:7700円~ |
メリット
- 丈夫
- さびくい
- 洗いやすく衛生的
デメリット
- コストが高い
- 収納に場所をとる
まとめ
切り干し大根作りは、特別な技術や道具がなくても手間がいらず、大根の栄養とうま味を最大限に引き出すことができる素晴らしい保存食です。
天気の良い日を選び、丁寧に干すことが成功の秘訣です。
切り干し大根には、
- 甘みが増す
- 水分が抜けて、うま味が凝縮する
- 栄養価が向上する
- 保存期間が長くなる
- 煮物、炒め物、漬物、サラダなど幅広く活用できる
- 特別な道具がいらない
- 手間がかからない
- 大根が大量にある時や、使い切れない時に無駄なく活用できる
- 食感がよくなる
など、たくさんのメリットがあります。
手作りの干し大根は、初心者の方でも簡単に始められる保存食で、市販品とは比べものにならないくらい美味しいです。

大根がたくさん収穫できた方は切り干し大根作りに、チャレンジしてみてくださいね。

