おかわかめの栽培

おかわかめってどんな野菜?

どうやって栽培するの?
『おかわかめ』という名前の野菜の名前を聞いたことがあるけど、どんな野菜かわからない方も多いのではないでしょうか?
まだまだスーパーでは見かけることが少ないので珍しい野菜ですが、道の駅や産直所に売っていることがあります。
『畑で育つわかめ』として近年注目を集めているおかわかめ。
おかわかめは栄養がとても豊富でわかめの食感に似ており、家庭菜園で簡単に育てることができます。
私は野菜作りを始めてから、現在まで下記の3カ所の貸し農園を借りてきています。
- 2020〜2022年 シェア畑
- 2022〜2024年 市民農園
- 2024年〜 マイファーム
そんな私がこのおかわかめを知ったのは、初めて家庭菜園を始めたときにお世話になったシェア畑のアドバイザーさんが共有の畑で育てていたからです。その時に収穫していただいたのが初めてになります。
そのときに葉以外にむかごをいただいてから、今までずっとそのおかわかめを育てています。このように家庭菜園初心者だった私でも、簡単に育てることができています。
この記事では、おかわかめの特徴、おかわかめの栽培方法について解説します。

つる性の植物なので緑のカーテンとしても楽しめるおかわかめ、家庭菜園初心者でも挑戦しやすい野菜なので、種を手にいれることができたら栽培してみてくださいね。
おかわかめ
近年、健康食材として注目されている植物です。
名前の由来
おかわかめの名前は、その特徴を捉えています。
おか(陸):畑などの陸地で栽培されている+わかめ:わかめのようなツルッとした食感がある
陸のわかめ=おかわかめ

こうやってみてみると、『おかわかめ』はとてもわかりやすい名前ですね〜
別名
雲南百薬(うんなんひゃくやく)
分類
ツルムラサキ科アカザカズラ属
原産地
- 熱帯アメリカ
- 熱帯アジア
特徴
- つる性
- 多年草
- 葉茎根を食用できる
- 「わかめ」に似た食感がある
- 茹でて切ると、粘り気がでる
- 便秘の解消や腸内環境の改善にも効果がある
- 低カロリー
- グリーンカーテンとして栽培することができる
おかわかめの栽培
おかわかめは、比較的育てやすい植物のため初心者でも栽培できます。
温度
15~20℃
- 温暖な気候を好む
- 寒さにもある程度の耐性がある
湿度
- ある程度の湿度を好む
※過湿しすぎると、根腐れすることがあります。
栽培環境
- 直射日光を避けるため、日陰や半日陰の場所に適している
土作り
- 中性か弱酸性
- 水はけをよくする
- 堆肥や腐葉土を混ぜる
植え付け時期
- 春(4〜5月)
株間
- 約30cm
収穫時期
- 植えてから2~3カ月で収穫できる
- 葉が若くて柔らかいものを収穫する
※葉が成長しすぎると硬くなり、食べる際の食感が損なわれる
害虫
- アブラムシ
- カメムシ など
病気
- 湿気が多すぎるとカビや病気が発生しやすい
管理
- おかわかめは湿度を好むため、こまめに水を与えることが重要
- 過湿にならないように注意する
- 水はけの良い土壌を維持することが重要
- 梅雨時期は雨の影響を受けやすいので、土壌が過湿にならないよう管理する
- 病害虫の予防のため、葉が多くなってきたら摘葉して通気性を良くする
実際におかわかめを栽培した感想
おかわかめは家庭菜園を始めたときにお世話になったシェア畑のアドバイザーさんから教えていただきました。
最初に収穫して食べたときは、ネバネバ感があって本当にわかめのような感じがして感動しました。
シェア畑から市民農園に変わるときにおかわかめのむかごをいただいて育てたところ、立派なおかわかめを育てることができました。
初年度からかなり収穫することができ市民農園の方々にお裾分けしたら、おかわかめを知らない方々が多く、食べたら『美味しかった』とみなさんから好評でした。
市民農園からマイファームに移る際にも、根の塊の部分を移植しました。移植もうまくでき、マイファームでもお裾分けをしたらやはり知らない方が多く、変わった食感なので大好評でした。
支柱とネットは必要ですが日陰ができるので、猛暑の中の畑で少し涼む場所ができます。
おかわかめを栽培してみて、
- 初心者でも簡単に栽培できる
- グリーンカーテンになる(日陰を作ることができる)
- 栄養が取れる
- 栄養価が高いので、体に良い効果が多い
などのメリットを感じました。
おかわかめが枯れてしまった後のむかごと根塊を冬場は家で瓶の中で保管できるということを市民農園の利用者の方に聞いたのですが、管理方法が悪かったのかカビがきてしまいました。家での管理は少し難しいようです…
マイファームでは、おかわかめが枯れてからもそのまま植えっぱなしにしていますが、春になって暖かくなってきたので芽が出始めました。
これからも、おかわかめの栽培も続けていきたいと思います。
ちなみに、おかわかめが枯れても場所があれば、そのまま植えておいても芽がでてきます。
- おかわかめを冷水で洗う
- 沸騰した鍋の中におかわかめを入れる
- 色が変わったらザルにあげる
- 軽く水で洗って、お好みの大きさに切る
- お好みの調味料をかけて食べる(おすすめはぽん酢です!!)
まとめ
おかわかめは、その名前の通り『陸で育てるわかめ=おか(陸)わかめ』と言われ、わかめのような食感の野菜です。
まだスーパーでは見かけることはありませんが、栄養が豊富で健康によい食材ということで、近年注目されてきています。
春から栽培することが可能で、
- 初心者の方
- 珍しい野菜を育ててみたい
- 栄養価の高いものを採りたい
- グリーンカーテンを作りたい
といった方におすすめできる野菜です。
適切な管理をすれば簡単に栽培することができ、栄養満点の珍しい食材を自宅で楽しむことができます。
また、おかわかめの根塊または苗を手に入れることができれば、適切な管理ができればずっと栽培することができるのでコスパもいいです。

おかわかめの苗を見つけた方はぜひ育ててみてくださいね。
ちなみに、2024年の春にホームセンターでポット苗を売っているのを初めて見かけました。
コメント