人参の発芽率を高める方法

人参の栽培をしてみたいなぁ…

人参の種を植えてみたけど、なかなか発芽しない…

人参の芽を発芽させるためには、どうしたらいいのでしょうか?
という疑問や悩みをお持ちの方がいらっしゃるのではないでしょうか?
人参の栽培は、発芽させることが重要だと言われています。
なぜなら発芽が成功すれば、人参の栽培を成功させることができるからです。
人参の種は、
- かなり小さい
- 軽い
- 楕円形
- 好光性種子
- 乾燥すると発芽しない
- 種が水分を吸収しにくい
このような特徴があるため発芽しにくいです。
そんな人参の種も実は、種を植える前に水に浸して吸水させてから種まきすると、人参の栽培を成功させることができるんです。
私は野菜作りを始めてから、現在まで下記の3カ所の貸し農園を借りてきています。
- 2020〜2022年 シェア畑
- 2022〜2024年 市民農園
- 2024年〜 マイファーム
そんな私も最初はなかなか人参を発芽させることができませんでした。
人参の栽培を成功させたいと思いいろいろ試した結果、今現在やっている栽培方法で人参の栽培が成功するようになってきたので、その方法について解説していきたいと思います。

この記事を参考に、人参の発芽率を高めて人参の栽培を成功させましょう!!
人参
別名
胡蘿蔔(こらふく)
分類
セリ科ニンジン属
原産地
中央アジア、アフガニスタン
人参の栽培
種の特徴
- かなり小さい
- 軽い
- 楕円形
- 好光性種子
- 乾燥すると発芽しない
- 種が水分を吸収しにくい
- ペレット状に加工されている種もある(ペレット状の種は植えやすくなっているものの割高)
植え付け時期
- 春まきの場合は3月から4月に種まき
- 夏まきの場合は7月から8月上旬に種まき
収穫時期
- 春蒔きの場合は7月から8月に収穫
- 夏まきの場合は11月から2月に収穫
発芽適温
15〜25℃
生育適温
日中の気温:18〜21℃
夜間の気温:13〜18℃
※気温が35℃以上になると生育が阻害
※寒さには強いものの、気温が3℃以下で肥大が停止
発芽を高める方法
人参の発芽を高めるためのポイント
- 土壌
- 水分
- 覆土
- 種まき後の鎮圧
- 温度
- 土壌の乾燥防止
- 発芽前の処理
- 新鮮な種を使用する など
土壌
- 有機質の土壌を好む
- 腐葉土、堆肥、もみ殻などをまぜて、水はけをよくする
- しっかり耕して、土を柔らかくする
覆土
- 人参の種は光を好む好光性種子のため薄く覆土をする
種まき後の鎮圧
- 種と土を密着させる
- 乾燥を防ぐ
水分
- 人参の種は水を吸収しにくいため、発芽するまでは土壌が乾燥しないように適宜水やりをする
温度管理
不織布、わら、もみ殻、マルチシートやビニールトンネル、寒冷紗ネット、遮光ネットなどを利用して、温度管理をする
- 発芽適温:15〜25℃
- 生育適温:日中の気温:18〜21℃
夜間の気温:13〜18℃
発芽前の処理
- 植える前に種を水に浸す
※ペレット状の種にはこの方法はできません。
新鮮な種
- 有効期限が切れていない種を使用する(種の袋の裏を参照)
有効期限が切れた種は発芽率が悪くなる

このように、人参の発芽率を高める方法はいろいろあります。
これらを組み合わせることによって人参の発芽率を高め、人参の栽培を成功させることができます。
私がやっている発芽前の処理
少し手間がかかる作業ですが、この方法を始めてから人参がよく育つようになりました。
ただし、おすすめできる人とおすすめできない人がいますので注意してください。
おすすめできる人
- 家庭菜園で、少量の人参を育てたい
- 手間がかかってもOK
- 細かな作業が苦にならない
おすすめできない人
- 人参を大量に育てたい
- 細かな作業は好きではない
- 時間がかかる作業は避けたい
発芽処理の方法
準備するもの
- 人参の種
- トレイなどの入れ物
- キッチンペーパー
- 水
- ピンセット
- わらやもみ殻など
方法
- トレイなどの入れ物にキッチンペーパーを敷く
- 1に人参の種を入れて、種とキッチンペーパーが濡れるくらいの水をいれる
- 2を一晩冷蔵庫にいれる
- 3を冷蔵庫からだして、常温で発芽させる
- 乾燥してきたら、その都度少量の水をいれる(水を入れすぎると種が浮くので入れすぎないようにする)
- 芽が出てきだしたら、ピンセットで種を優しくとって畑に植え付けをする
- 植え付けたら、鎮圧させる
- 乾燥防止のためわらやもみ殻をかけておく
- 種を長時間水に浸すと、酸素不足になり発芽率が下がることがある
- 植え付け時に、種を傷つけにようにする
- ペレット状の種にはこの方法はできない
2025年人参の栽培日記
2025年2月15日
人参の種の発芽処理を開始。

2025年2月22日
発芽処理をしてすぐ植え付けができず、1週間後に畑に植え付けしました。
2025年3月19日
発芽処理をして畑に植え付けた人参が、発芽しました。

2025年4月19日

発芽処理した人参が、だいぶ成長してきました。

2025年5月11日
人参がかなり大きくなってくたので、間引きをしました。


人参を間引きした葉は天ぷらにして食べることができるので、試してみてくださいね。
栽培中は人参の若い葉を食べて成長を阻害するキアゲハの幼虫(イモムシ)を防ぐために、防虫ネットを使用しています。
人参の栽培は3回目になります。
毎回発芽処理をして植え付けしていますが、今回同様に同じ成長過程を経ています。
収穫すると又根になっていることが多いのですが、それを除くと発芽処理をした人参はほぼすべてが発芽して成長しています。
まとめ
本記事では、人参の発芽率を高める方法について解説してきました。
人参の栽培を成功させるのは、発芽が成功のポイントとなります。
発芽を高めるポイントは、
- 土壌
- 水分
- 覆土
- 種まき後の鎮圧
- 温度
- 土壌の乾燥防止
- 発芽前の処理
- 新鮮な種
などがあります。
発芽前の処理として、種を水に浸してから一晩冷蔵庫に入れその後常温で発芽させてから畑に植えると、発芽がしやすくなります。
今回紹介した方法を実践すれば、人参の発芽率を高めることができ、人参の栽培を成功させることができます。

ぜひ、実践して人参の栽培を成功させてくださいね。
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