ニンニクの発芽処理
秋の植え付けシーズンに欠かせない作物といえば、にんにくですよね。
家庭菜園でにんにくの栽培をしている方も多いと思います。
家庭菜園でににんにくを栽培されている方で、

にんにくを植えてみたけど、種にんにくがなかなか芽が出ない…

少しでも発芽率を上げたい!!
というお悩みや疑問をお持ちの方がいらっしゃるのではないでしょうか?
実はちょっとした工夫で、にんにくの発芽率を上げることができるんです!!
私は野菜作りを始めてから、現在まで下記の3カ所の貸し農園を借りてきています。
- 2020〜2022年 シェア畑
- 2022〜2024年 市民農園
- 2024年〜 マイファーム
わが家の畑でも市民農園を借りて以降、毎年にんにくの栽培をしていますが、毎回発芽処理をして植え付けしています。
にんにくは植え付け前に発芽処理をすることで、発芽するスピードが早くなります。
この記事では、にんにくの発芽処理について、詳しく解説しています。

ぜひ、この記事を参考に発芽処理をして、にんにくの栽培を開始してみてくださいね。
にんにくの発芽処理の方法

発芽処理をするときに、にんにくを冷蔵庫にいれるのはなぜですか?

植物の低温要求性で、発芽がしやすくなるためです。
低温要求性とは?
多くの植物が冬期の一定期間、低温にさらされることで、「そろそろ春だ!」と勘違いして、芽を出す準備を始める状態のことです。
にんにくの発芽処理は、これを利用してにんにくを冷蔵庫で人工的に低温状態にし、発芽を促進させる方法です。
必要物品
- 種にんにく:傷やカビが生えていない大きなものを選ぶ(園芸店、ホームセンター、ネット通販で売っている種用にんにくが好ましい)

- 水
- キッチンペーパー
- 食品保存用袋の密閉できる袋
- 冷蔵庫:温度は約4〜10℃
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発芽処理の方法
1.植え付け時期をいつ頃にするか決める
植え付け時期が決まったら逆算して、発芽処理をする日を決める
2.種にんにくをばらして、1片ずつに分ける

3.良い種球を選ぶ
傷・カビ・病気のない大きなものを選ぶ

※◯の部分が傷があった所です。
4.キッチンペーパーを湿らせて、にんにくを包む
キッチンペーパーを水で湿らせる際は、水が滴り落ちない程度に、しっかりと絞る
5.包んだにんにくを食品保存用袋に入れる

6.冷蔵庫の野菜室に2〜4週間いれる
時々にんにくの状態を観察し、袋を開けて空気を入れ替えする
7.発芽処理完了
8.植え付け
芽が少しでたら植え付けできる(発芽した芽を折らないように気をつける)
下記で紹介しているにんにくの種球は、はじめからばらしてあるので、2の作業を省くことができます。
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発芽処理のポイントと注意点
- 植え付けをする時期から逆算して、発芽処理を開始する
- 冷蔵庫が冷えすぎないよう、野菜室を使う(凍らせてしまうと種球がダメになる)
- 冷蔵庫で保存している間は、毎日にんにくの状態をチェックする
- ビニール袋で密閉すると蒸れてしまうので、長時間入れる際には注意する
- 長く入れすぎると根や芽が伸びすぎて弱るので、2〜4週間を目安にする
- 冷蔵庫から取り出したら、できるだけ早めに土に植える
- 寒冷地の方は自然低温で十分な場合もあり
よくある質問

にんにくの芽が出ないのはなぜですか?

にんにくの芽が出ない理由は、以下のようなものがあります。
- 温度や湿度の管理が不適切
- 種球が古い
- 種球が病気にかかっている
わが家の発芽処理の方法
わが家がやっている発芽処理の方法は、にんにくを水につけてから皮をむいて、冷蔵庫で発芽させる方法です。

にんにくの発芽処理をする前に、にんにくを水につけるのはなぜですか?

にんにくの皮を柔らかくして、はがしやすくするためです。

にんにくの皮をはがすのはなぜですか?

にんにくの皮をはがすことで、種にんにくに傷やカビが生えていないかを確認できます。
皮をはがすメリット
- 早く発芽する
- 良い種球を選ぶことができる
皮をはがすデメリット
- 皮をはがすときに、種球を傷つける可能性がある
皮をはがす方法と、皮をはがさない方法がありますが、上記のようなメリットとデメリットがあります。
皮をはがす方法は手間もかかるし種球が傷つくことがあるので、皮付きのままで冷蔵庫の野菜室に入れてから植え付けするだけでも、発芽率はアップします!
発芽処理の方法
1.植え付け時期を決め、植え付けの2〜4週間前に発芽処理を始める
2.種にんにくをばらして、1片ずつに分ける
3.1片ずつに分けた種球を30分水につけておく

4.薄皮をむきながら、良い種球を選ぶ
5.キッチンペーパーを湿らせて、にんにくを包む
6.包んだにんにくを食品保存用袋に入れる
7.冷蔵庫の野菜室に2〜4週間いれておく
8.芽がでたら、発芽処理完了
※3と4の青い部分が、薄皮をむいて発芽処理をする際にしなければならない作業です。
※皮を剥がすことで、種にんにくを傷つける場合があるので、皮をはがさずに冷蔵庫に入れてもOKです。

皮を傷つけるのが心配な方は、皮をつけたまま発芽処理をしてくださいね。
まとめ
にんにくは「冷蔵庫で冬を疑似体験させる」ことで、発芽率が大きくアップします。
低温処理を終えたにんにくは、外に出すと発芽スイッチが入った状態になり、プランターや畑に植えると、ぐんぐん芽を出してくれます。
冷蔵庫(低温要求性)を活用した発芽処理の方法は、手軽で効果的な手段です。
- 発芽処理を開始する時期
- 冷蔵庫の野菜室を使用
- 冷蔵庫で保存している間は、にんにくの状態をチェック
- ビニール袋に長時間入れる際は注意
- 湿気を避けて保存する
- 発芽処理後、早めに土に植える
これらのポイントに注意すれば、失敗することなく発芽処理をすることができます。
今回の記事では、冷蔵庫を使用した発芽処理の方法を解説しました。

ちょっとした工夫で、発芽率がアップして収穫量も増えるので、ぜひ、試してみてくださいね。
