初心者必見!にんにくの収穫前に「芽をとる」ことで得られるメリットを解説

にんにくの芽 野菜の栽培方法
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にんにくの芽(花茎)

暖かくなってくると家庭菜園で育ててきたにんにくも、いよいよ収穫が間近になってきます。

にんにくの中心からでてきた葉とはちがう茎のようなものはなんでしょうか?

この芽はこのまま収穫するまで置いておいてもいいの?

この芽を取ったら、どんなメリットがあるの?

にんにくの芽を摘み取るのに適した時期はありますか?

という疑問をお持ちの方がいらっしゃるのではないでしょうか?

にんにくの中心から出てくる芽は、『にんにくの芽(花芽)』=『トウ立ち』と言われるものです。

この芽がでてきたタイミングで「芽をとる(芽かき)」作業を行うことが、実はとても重要だということをご存知でしょうか?

にんにく栽培のクライマックスといえば、もちろん収穫。

でも、その直前にちょっとした“ひと手間”を加えることで、にんにくの質がぐっと上がるんです!!

それが、「にんにくの芽(花茎)を摘む」という作業です。

この作業を行うことで、より美味しく品質の良いにんにくを収穫することができます。

私は野菜作りを始めてから、現在まで下記の3ヵ所の貸し農園を借りてきています。

Tomの貸し農園の経緯
  • 2020〜2022年    シェア畑
  • 2022〜2024年    市民農園
  • 2024年〜      マイファーム

私も毎年にんにくの栽培を行っていて、収穫直前に必ず行っている作業です。

この記事では、にんにくの収穫前に芽をとる理由と、そのメリットについて詳しく解説します。

にんにくの芽とは

にんにくは子孫を作るために花や種を作ります。

このためにできるのが「花茎(かけい)」=「にんにくの芽」=「トウ立ち」と呼ばれるものです。

にんにくの花茎

赤く囲った部分がトウ立ち(花茎=にんにくの芽)しています。

少し見にくいかもしれませんが、周りの葉とは少し違います。実際に見ると明らかに葉の形状と違うことが分かりますが、花茎の部分を触ると丸みを帯びているのでよく分かります。

青く囲った部分は少し丸みを帯びています。芽を摘み取らなければ、この部分が徐々に膨らんできます。写真のものはまだ小さいのですが大きくなってきます。

にんにくの芽の役割

にんにくの芽の役割は、子孫を作るために花→種を作ることです。このとき、花や種に栄養を送るために多くの栄養素がその成長に使われます。

にんにくの芽を取るメリット

にんにくの栽培において、収穫前に芽を取ることは非常に重要な作業です。このプロセスは、収穫量や品質に大きな影響を与えます。

・栄養を集中し、珠を肥大させる

にんにくは収穫期が近づくと、茎の中心から「芽(花茎)」が伸びてきます。この芽をそのままにしておくと、栄養分が芽の成長に使われてしまい、肝心の球(鱗茎)が大きくなりません。そのため、にんにくを収穫する前に芽を摘み取ることで、珠に栄養を集中させることで、珠を大きくさせることができます。

・味が濃厚になる
収穫前に芽を取り除くことで、球にしっかりと栄養分が 残ることで味も濃厚になります。

・収穫量の向上する
にんにくの芽を摘むことで、収穫量が20〜30%増加すると言われています。これは、芽を摘むことでにんにくの球の成長にエネルギーを集中できるためです。

・品質の向上する
芽が伸びたまま収穫すると貯蔵中に芽が成長しようとして、品質が低下する可能性があり、見た目も悪くなってしまいます。

・保存性の向上する
芽を残したまま収穫すると、にんにくの球が傷みやすくなり、保存中に腐敗しやすくなります。芽をとることで球の密度が高まり、乾燥や保存中のトラブルを防ぐことができます。

にんにくの保存

・害虫対策になる

芽が成長することで害虫が寄り付きやすくなるため早めに摘み取ることで、病気や害虫のリスクを減少させることができます。

tom
tom

ちなみに、摘み取ったにんにくの芽は、美味しく食べることができるんですよ!!

摘み取ったにんにくの芽の利用

シャキシャキとした食感と豊かな香りがあり、さまざまな料理に使うことができるため、無駄なく活用することができます。

中華料理、パスタ、炒飯、炒め物や天ぷらに使える人気の食材です。

tom
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摘み取ったにんにくの芽も食べてみてくださいね。

にんにくの芽を摘み取る時期

  • 花茎が10~15cmほどに伸びたとき
  • 芽が手でポキッと折れるくらいの柔らかさになったとき
  • 暖地(九州・四国・関西など):5月中旬〜下旬ころ
    寒冷地(東北・北海道など):6月上旬〜中旬ころ

※摘み取る時期は、気候によってずれることがあります。

にんにくの芽を摘み取る方法

  • 花茎の根元からポキッと手で折るか、ハサミで切ります。

まとめ

にんにくの芽を摘むタイミングは、収穫をする前の重要な作業です。

にんにくの収穫前に芽を取ることは、

  • 珠の肥大化
  • 収穫量の向上
  • 品質の向上
  • 保存性の向上
  • 食用利用
  • 害虫対策など

さまざまな利点があります。

これらのポイントを押さえて、春になって暖かくなり花茎が伸び始めた頃に芽を摘むことで、にんにくの球根が成長し収穫時期を迎えることができます。

少し手間はかかりますが、このひと手間で収穫できるにんにくの美味しさは格段にアップします。

tom
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ぜひこの時期、芽とり作業を忘れずに行って美味しいにんにくの収穫をしましょう!

著者プロフィール
tom
tom

家庭菜園5年目の50代主婦。
60代の夫と一緒に、週末に貸し農園で野菜を育てています。

自分たちで野菜を育て、土に触れる暮らしの中で感じた「楽しさ」や「ちょっとしたコツ」「失敗談」などを、ブログで少しずつ綴っています🥕
これから家庭菜園を始める方や、畑ライフを楽しみたい方のヒントになる情報をゆる〜く発信しています🥬

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