マルチング材徹底比較
家庭菜園でマルチングを取り入れたいけれど、

マルチングには、どんな効果がありますか?

どの素材を選べばいいか分からない…
というお悩みや疑問をお持ちの方が、いらっしゃるのではないでしょうか?
私は野菜作りを始めてから、現在まで下記の3カ所の貸し農園を借りてきています。
- 2020〜2022年 シェア畑
- 2022〜2024年 市民農園
- 2024年〜 マイファーム
わが家は畑を始めたときシェア畑を借りていて、そこで用意されていた黒マルチを使っていました。そのため黒マルチについては知っていたのですが、他にもさまざまなマルチング材があることは知りませんでした。
市民農園やマイファームを借りてからは、マルチング材を自分たちで用意しなければならなくなりました。そこで、お店に見に行ったり、人に聞いたり、調べたりする中で、さまざまなマルチング材があることを知りました。
マルチングを使い分けることで、
- 防草
- 防虫
- 保温
- 保湿
- 収穫量の向上
などの効果を実感しています。
この記事では、マルチング材の種類から選び方、使い方まで徹底解説しています。

栽培スタイルに合った最適なマルチング材を見つけましょう!!
- マルチングの7つの効果と重要性
- 有機・無機マルチの特徴と比較
- 野菜別おすすめマルチング材早見表
- 目的別の選び方(雑草対策・コスト重視・有機栽培など)
- 失敗しない使い方と上級テクニック
マルチングとは?
マルチングとは、植物の根元や土の表面を資材で覆う栽培技術のことです。プロの農家から家庭菜園愛好家まで、幅広く活用されています。
マルチングの7つの効果
- 雑草の抑制:光を遮断し雑草の発芽を防ぐ
- 土壌水分の保持:蒸発を防ぎ水やりの頻度を減らす
- 地温の調節:夏は温度上昇を抑え、冬は保温効果がある
- 泥はねの防止:病気の予防に効果がある
- 土壌の乾燥防止:根の環境を安定させる
- 土壌改良:有機マルチは分解されて堆肥になる
- 害虫忌避:一部の素材には防虫効果もある
マルチングを正しく使えば、野菜の収穫量が向上します。
マルチング材の種類一覧
マルチング材は大きく「有機マルチ(自然素材)」と「無機マルチ(人工素材)」に分類されます。
有機マルチ(自然素材)
- 藁(わら)
- バークチップ(樹皮)
- 腐葉土
- 堆肥
- もみ殻
- 刈り草・雑草
- 新聞紙
無機マルチ(人工素材)
- 黒マルチ(ポリエチレンフィルム)
- 透明マルチ
- シルバーマルチ
- 防草シート
- 不織布
有機マルチング材
1. 藁(わら)マルチ|伝統的な万能素材
おすすめ度:★★★★★
メリット
- 通気性・保水性に優れる
- 見た目が自然で美しい
- 分解されて土壌改良効果がある
- 入手しやすい(ホームセンター、農協)
- 野菜全般に使える
デメリット
- 風で飛びやすい(固定が必要)
- 害虫が潜む可能性がある
- 完全に雑草を防げない
価格:500g 300〜500円程度
適した野菜:トマト、ナス、キュウリ、イチゴなど
使い方のコツ:株元に5〜10cm厚さで敷き詰め、風対策で土を少しかけるか重石を置く
2. バークチップ|おしゃれで長持ち
おすすめ度:★★★★☆
メリット
- 見た目がおしゃれ(ガーデニング向け)
- 耐久性が高い(1〜2年使える)
- 雑草抑制効果が高い
- 害虫が少ない
- 水はけが良い
デメリット
- 価格が高め
- 分解が遅い
- 窒素飢餓を起こす可能性がある
- 野菜よりも果樹や花壇向き
価格:10L 800〜1,500円程度
適した用途:果樹の根元、ハーブガーデン、通路
使い方のコツ:3〜5cm厚さで敷き詰め、肥料を多めに与える
3. 腐葉土マルチ|土壌改良も兼ねる
おすすめ度:★★★★☆
メリット
- 土壌改良効果が高い
- 保水性・排水性のバランスが良い
- 微生物の活動を促進する
- 比較的安価
- 野菜の生育を促進する
デメリット
- 雑草抑制効果は中程度
- 定期的な補充が必要
- 見た目は地味
価格:14L 300〜600円程度
適した野菜:葉物野菜全般、根菜類
使い方のコツ:株元に2〜3cm厚さで敷き、月1回程度補充する
4. もみ殻|軽量で扱いやすい
おすすめ度:★★★☆☆
メリット
- 非常に軽い
- 通気性がある
- 無料〜安価で入手可能(米農家から)
- 土壌改良効果あり
- 環境に優しい
デメリット
- 風で飛びやすい
- 雑草抑制効果は低め
- 見た目が目立つ
- 入手場所が限られる
価格:無料〜500円/大袋(地域の農家から分けてもらえることも)
適した野菜:ジャガイモ、サツマイモなどの根菜類
使い方のコツ:5〜8cm厚めに敷き、水をかけて落ち着かせる
5. 刈り草・雑草|コスト0円の究極エコマルチ
おすすめ度:★★★☆☆
メリット
- 完全無料
- 資源の有効活用する
- 土壌改良効果あり
- すぐに実践できる
デメリット
- 見た目が悪い
- 種が混じると雑草が生える
- 腐敗臭が出る可能性ある
- 害虫が寄る場合もある
適した野菜:家庭菜園全般(見た目を気にしない場所)
使い方のコツ:十分に乾燥させてから使用し、種がついていないものを選ぶ
無機マルチング材
1. 黒マルチ(黒色ポリフィルム)|保温・保湿
おすすめ度:★★★★★
メリット
- 雑草抑制効果が非常に高い
- 地温上昇効果(春先の生育促進)
- 泥はね防止で病気を予防する
- コストパフォーマンスが良い
- 使い方が簡単
デメリット
- 夏場は地温が上がりすぎることもある
- 使用後はゴミになる(リサイクル不可が多い)
- 見た目が農業的
- 通気性がない
価格:0.02mm×95cm×50m 1,000〜2,000円程度
適した野菜:トマト、ナス、ピーマン、スイカ、メロン、イチゴ
使い方のコツ:ピンと張って土でしっかり固定し、植え穴は必要最小限にする
家庭菜園【マルチ】 レギュラー黒マルチ 95cm 穴なし 1m (郵便配送商品) ※複数個お買い求めの場合、送料おまとめします! 価格:26円 |
2. 透明マルチ|地温上昇効果No.1
おすすめ度:★★★☆☆
メリット
- 地温上昇効果が最も高い
- 早春の栽培に最適
- 土壌の乾燥防止する
デメリット
- 雑草抑制効果はほぼゼロ
- 夏場は使用不可(高温障害)
- 限定的な用途
価格:0.02mm×95cm×50m 1,000〜2,000円程度
適した用途:春先の育苗、冬春野菜の保温
使い方のコツ:3〜4月の定植時に使用し、5月以降は取り外す
【メール便対応】☆セフティ−3 4977292649056 使い切り透明マルチ 穴なし 0.95mx5m 藤原産業 価格:236円 |
3. シルバーマルチ|害虫対策
おすすめ度:★★★★☆
メリット
- アブラムシ忌避効果が高い
- 光の反射で光合成促進
- 地温上昇を抑制する(夏向き)
- 雑草抑制効果あり
デメリット
- 価格が高め(黒マルチの1.5〜2倍)
- 見た目が目立つ
- 破れやすい
価格:0.02mm×95cm×50m 1,500〜3,000円程度
適した野菜:キュウリ、ズッキーニ、カボチャなどアブラムシが付きやすい野菜
使い方のコツ:夏野菜の定植時に使用し、反射面を上にして設置する
【メール便対応】☆セフティ−3 4977292649049 使い切りシルバーマルチ 穴なし 0.95mx5m 藤原産業 価格:236円 |
4. 防草シート|長期使用向け
おすすめ度:★★★☆☆
メリット
- 耐久性が非常に高い(3〜5年)
- 雑草抑制効果が最強
- 通気性・透水性がある(不織布タイプ)
- 再利用可能
デメリット
- 初期コストが高い
- 野菜栽培には不向き(通路や固定植物向け)
- カットが手間
価格:1m×10m 2,000〜5,000円程度
適した用途:果樹の根元、畝間の通路、多年草ハーブ
5. 不織布(ベタがけ・トンネル)|多機能
おすすめ度:★★★★☆
メリット
- 通気性・透水性がある
- 保温・防寒効果
- 防虫効果
- 軽くて扱いやすい
- 繰り返し使える
デメリット
- 風で飛びやすい(固定必須)
- 強度は中程度
- 完全な雑草抑制は難しい
価格:1.8m×5m 500〜1,500円程度
適した野菜:葉物野菜全般、苗の保護
使い方のコツ:植物の上から直接かけ(ベタがけ)、周囲を土で固定する
霜よけ対策 農業用ベタがけ資材 不織布 長1.5mx幅1.5mから メーター切り売り 霜よけ カバー 園芸 ハッピーガーデン 価格:305円 |
マルチング材選びの基準
1. 雑草対策を最優先したい
おすすめ:黒マルチ、防草シート
効果:★★★★★
2. 有機栽培・自然農法にこだわりたい
おすすめ:藁、腐葉土、刈り草
環境配慮:★★★★★
3. コストを抑えたい
おすすめ:刈り草、もみ殻
コスト:無料〜格安
4. 見た目の美しさも重視したい
おすすめ:バークチップ、藁
美観:★★★★☆
5. 害虫対策もしたい
おすすめ:シルバーマルチ
防虫効果:★★★★☆
6. 土壌改良も同時にしたい
おすすめ:腐葉土、堆肥、藁
改良効果:★★★★★
7. 長期間使いたい
おすすめ:バークチップ、防草シート
耐久性:★★★★★
8. 初心者でも失敗したくない
おすすめ:黒マルチ、シルバーマルチ、藁
扱いやすさ:★★★★★
野菜別おすすめマルチング材早見表
| 野菜名 | 最適なマルチ | 理由 |
|---|---|---|
| トマト | 黒マルチ、シルバーマルチ、藁 | 地温確保、泥はね防止 |
| ナス | シルバーマルチ、黒マルチ | 高温を好む、水分管理 |
| キュウリ | シルバーマルチ | アブラムシ対策 |
| ピーマン | シルバーマルチ、黒マルチ | 地温確保、乾燥防止 |
| イチゴ | 黒マルチ、藁 | 果実の汚れ防止 |
| ジャガイモ | 黒マルチ、もみ殻、藁 | 光を遮断、収穫が楽 |
| サツマイモ | 黒マルチ、シルバーマルチ | 雑草抑制、地温確保 |
| レタス類 | 黒マルチ、シルバーマルチ不織布、腐葉土 | 乾燥防止、保湿 |
| ホウレンソウ | 黒マルチ、シルバーマルチ、腐葉土 | 乾燥防止、土壌改良 |
| ハーブ類 | 黒マルチ、バークチップ | 見た目、乾燥気味を好む |
| カボチャ | 黒マルチ、シルバーマルチ | つる性、雑草対策 |
| ブロッコリー | 黒マルチ、シルバーマルチ | 水分保持、雑草対策 |
マルチングの正しい使い方
ステップ1:土の準備をする
- 雑草を取り除く
- 土を平らに整える
- 必要な元肥を施す
ステップ2:マルチ資材の設置する
- 有機マルチ:株元に5〜10cm厚さで敷く
- 黒マルチ:ピンと張って土でしっかり固定する
- 不織布:ベタがけして周囲を固定する
ステップ3:フィルムマルチの場合、植え穴の作成する(穴あきマルチの場合は、この工程は不要)
- カッターで十字に切れ込みを入れる
- 必要最小限の大きさにする
- 切り口から雑草が生えないよう注意する
ステップ4:定期的なメンテナンス
- 有機マルチ:分解したら補充する
- フィルムマルチ:破れたら補修または交換する
- 雑草チェック:隙間から生えたらすぐ抜く
マルチング失敗例
マルチの下から雑草が生えてきた
原因:マルチが薄すぎる、隙間がある
対策:有機マルチは厚さ5cm以上、フィルムは隙間なく固定する
野菜が蒸れて病気になった
原因:通気性の悪いマルチ、厚すぎる
対策:不織布など通気性のある素材を選ぶ、株元を空ける
夏場に地温が上がりすぎた
原因:黒マルチの使用
対策:夏は藁や銀色マルチに切り替える
マルチが風で飛んでいった
原因:固定不足
対策:土で押さえる、マルチ押さえピンを使用、重石を置く
害虫が大量発生した
原因:生の刈り草や未熟堆肥の使用
対策:十分に乾燥・発酵させた資材を使う
マルチング資材の購入先
1. ホームセンター
取扱商品:黒マルチ、藁、バークチップ、腐葉土
価格:標準的
メリット:すぐ買える、現物確認できる
2. 農協(JA)
取扱商品:業務用の大容量マルチ資材
価格:大量購入で割安
メリット:品質が安定
3. オンラインショップ(楽天、Amazonなど)
取扱商品:全種類入手可能
価格:競争で比較的安い
メリット:重い資材も配送してくれる
4. 地域の農家・米農家
取扱商品:もみ殻、藁(無料〜格安)
価格:無料〜数百円
メリット:地域資源の活用、新鮮
5. 自家製
取扱商品:刈り草、落ち葉
価格:無料
メリット:資源の有効活用、環境に優しい
よくある質問Q&A

マルチは畝全体に敷いたらいいですか?それとも、株元だけでいいですか?

黒マルチは畝全体、有機マルチは株元を中心に敷くのが一般的です。

マルチの上から水やりしていいですか?

はい、大丈夫です。ただし黒マルチの場合は植え穴から直接水やりする方が効率的です。

マルチを使うと肥料は減らした方がいいですか?

いいえ、通常通りで大丈夫です。ただし有機マルチは分解時に窒素を消費するため、むしろ多めに必要な場合もあります。

プランター栽培でも、マルチングは使えますか?

はい、非常に有効です。特に乾燥防止と雑草対策に効果的で、プランターには有機マルチがおすすめです。

冬場にマルチングは必要ですか?

冬越しする野菜には、保温効果のある藁や不織布のマルチが有効です。

マルチを使うと害虫は減りますか?

シルバーマルチにはアブラムシ忌避効果があります。ただし有機マルチは害虫の住処になる場合もあります。
環境に配慮したマルチング
生分解性マルチフィルム
近年注目されているのが、土に還る生分解性の黒マルチです。
メリット
- 使用後そのまま土に鋤き込める
- ゴミが出ない
- 環境負荷が低い
デメリット
- 価格が通常の1.5〜2倍
- 耐久性がやや低い
- まだ入手しにくい
リサイクル資材の活用
家庭から出る資材を有効活用することで、コスト削減と環境保護の両立ができます。
- 落ち葉を腐葉土にする
- 刈り草を乾燥させてマルチにする
- 新聞紙の再利用
最適なマルチング材
初心者におすすめ
藁または黒マルチ:扱いやすく効果も高い
コストを抑えたい人
刈り草、もみ殻:無料〜格安で入手可能
有機栽培にこだわる人
藁、腐葉土:土に還り土壌改良効果も
手間を最小限にしたい人
黒マルチ:一度敷けばシーズン中ほぼメンテ不要
見た目重視のガーデナー
バークチップ:おしゃれで景観を損なわない
害虫に困っている人
シルバーマルチ:アブラムシ対策に効果的
わが家の畑でのマルチング材の利用
わが家の畑でも、数種類のマルチング材を使用しています。
黒マルチ
- 冬場、地温を上げるために使用
- 保温・保湿に利用

シルバーマルチ
- 主に春から秋にかけて、防虫対策で使用

わら
- 茎が太くなるような里芋に使用

籾殻
- 冬場の葉物野菜の栽培やにんじんの栽培時に使用

※当ブログの情報は、家庭菜園を楽しむための一般的な参考情報です。
資材の使用にあたっては、必ず各製品の表示内容を確認し、用法・用量を守ってください。
記事内容の利用によって生じたいかなる問題についても、当ブログでは責任を負いませんのでご了承ください。
まとめ
マルチングは家庭菜園の成功率を大きく向上させる重要なテクニックです。
マルチングをおこなうことで、
- 雑草の抑制
- 土壌水分の保持
- 地温の調節
- 泥はねの防止
- 土壌の乾燥防止
- 土壌改良
- 害虫忌避
という効果があります。
マルチング材によっても効果が異なるので、この記事を参考に、栽培環境と目的に合ったマルチング材を選び、豊かな収穫を目指しましょう。
マルチング選びで迷ったら、まずは定番の藁か黒マルチから試してみることをおすすめします。

実際に使ってみることで、家庭菜園に最適な素材が見えてきますよ。
