家庭菜園初心者必見!猛暑から野菜を守る方法

家庭菜園での猛暑対策
記事内に広告が含まれています。

猛暑対策

毎日暑い日が続いています。

人間でもバテてしまうような猛暑⋯

夏の家庭菜園では、高温や乾燥は野菜に大きなストレスを与えます。

栽培している野菜が、この猛暑で株が弱って収穫量が減ったり、枯れてしまったりしている方も多いのではないでしょうか?

猛暑が野菜に及ぼす影響にはどんなものがありますか?

野菜の栽培の猛暑の対策にはどのようなものがありますか?

というお悩みや疑問をお持ちの方がいらっしゃるのではないでしょうか?

私は野菜作りを始めてから、現在まで下記の3カ所の貸し農園を借りてきています。

Tomの貸し農園の経緯
  • 2020〜2022年    シェア畑
  • 2022〜2024年    市民農園
  • 2024年〜      マイファーム

我が家の畑でも昨今の猛暑で、

  • 野菜が弱ってきて、成長が遅くなってきた
  • 病気にかかりやすくなった
  • 野菜によっては、収穫量が減った
  • 枯れた

という状況になることが増えてきていました。

そこで少しでも猛暑による影響を減らすために、2025年はさまざまな猛暑対策を行っています。

猛暑対策を行うことで、この猛暑の中でもきゅうりやトマトは、たくさんの収穫ができています。

手間はかかりますが、猛暑対策をすることで、猛暑を乗り切ることができます!!

この記事では、猛暑が野菜に与える影響や猛暑から野菜を守るための具体的な対策を紹介します。

猛暑が与える野菜への影響

猛暑による高温や乾燥が続くと以下のような影響があります。

  • 成長が鈍化
  • 葉や茎のしおれ
  • 葉や茎の枯れ
  • 葉や実が焼ける
  • 花がつかない
  • 実がつかない
  • 果実が割れる
  • 実の成長不良や変形
  • 病害虫の発生増加
  • 根が傷む
  • 土の乾燥・水分不足
  • 土壌中の微生物活動が鈍り、乾燥によって土が固くなる

猛暑の影響を受けやすい野菜の種類

  • トマト(一部の品種は耐暑性のものがあり)
  • きゅうり
  • ピーマン
  • ナス
  • レタス
  • キャベツ
  • ほうれん草
  • 人参  など

猛暑の対策

  • 暑さに強い品種を選ぶ
  • 遮光ネットや寒冷紗などの日よけの使用
  • マルチング
  • 水の管理
  • 風通しをよくする
  • 病害虫対策

暑さに強い品種を選ぶ

耐暑性のある品種を選ぶと、猛暑でも比較的安定した収穫ができます。

  • オクラ
  • ゴーヤ
  • クウシンサイ
  • モロヘイヤ
  • バジル  
  • ミント   など

暑さに強い作物の特徴

  • 根が深く張るため、水分を効率的に吸収できる
  • 葉が厚く、光合成を効率的に行うことができる
  • 果実が小さく、成熟が早い品種が多い

暑さに強い品種を選んで栽培するポイント

  • 「耐暑性」の記載のあるものを選ぶ
  • 植え付け時期を調整する
  • 無理に多くの種類を育てようとせず、計画的に栽培を進める(例:栽培をやめて、暑さを利用して太陽熱消毒で土壌の消毒をする)

遮光ネットや寒冷紗などの日よけの使用

遮光ネットや日よけをして、直射日光を和らげるようにします。

  • 遮光ネットなどの日よけを使用して、野菜が焼けるのを防ぐ
  • 日差しを反射・拡散して、温度を下げる

遮光ネットや寒冷紗などで日よけする際のポイント

  • 遮光率20〜50%のネットを使用する
  • ネットは通気性が良いものを選ぶ
  • 設置する際は、ネットと野菜との間に風が通る隙間を作る
  • 通気性を保つことで、湿気がこもるのを防ぐ
  • 午前10時〜午後3時ごろの日当たりを考えて、ネットを設置する
  • 支柱にネットをかけるだけの簡単な設置でもOK
  • ネットは掛けっぱなしにせず、風通しを良くするために涼しい時間帯には開放する
  • プランター栽培の場合は、半日陰や風通しの良い場所へ移動する

マルチング

土壌の温度を下げて湿度を保つために、敷きわらやマルチシートでマルチングをします。

  • マルチングをして土壌温度を下げ、根の健康を保つ
  • 土壌の水分を保つために、マルチングを行う
  • 雑草の発生を抑えることができる

マルチングのポイント

  • マルチの上に、ワラや刈草を敷くと地温の上昇を抑える
  • マルチングは、わらや落ち葉などの自然素材を使用することで通気性が良くなる
  • マルチングの厚さは薄すぎると効果が弱く、厚すぎると根が蒸れるので、厚さは5cm程度にする
  • 黒いマルチシートは地温を上げる効果があるので、夏場は透明か白のマルチシートか自然素材(わらや刈草など)を使用する

水の管理

土壌が乾燥すると根がダメージを受けて野菜の成長が阻害されるため、猛暑の時期には土壌の水分を確保することが重要です。

  • マルチングを行い、土壌の水分を保持する
  • 定期的に水やりを行う
  • 朝や夕方の涼しい時間帯にたっぷりと水を与える

水の管理のポイント

  • 日中の暑い時間帯に水を与えると、土の温度が上がり根を傷めるので、朝や夕方の涼しい時間帯にたっぷりと水を与える
  • 土壌の状態をチェックする
  • 株元にたっぷりと水を与え、土の中までしっかりと浸透させる
  • 日中の高温時に水やりを行うと、土壌の水分が蒸発しやすい
  • 日中の葉に水を与えると水滴がレンズ効果で、葉焼けの原因になることがあるので注意する

風通しをよくする

風通しを良くすることで湿気がこもるのを防ぎ、病害虫を防ぐことができます。

  • 野菜同士が近すぎると熱がこもり、カビや病気の原因になるために間引きをする
  • 下葉を適度にカットして、風通しを良くする

風通しをよくするためのポイント

  • 弱った葉や黄色い葉だけを取り除いて、風通しをよくする
  • つる性野菜は支柱やネットを使用して、立体的に仕立てる(空中栽培)
  • プランターを複数並べて栽培する場合は、間隔を空けて置く
  • プランター栽培の場合は、底を浮かせる

病害虫対策

猛暑の時期は、ウイルスや害虫の発生が増えるため対策が必要です。

  • 健康な苗を選んで育てる
  • 枯れ葉や不要な実はこまめに取り除く

病害虫対策のポイント

  • 定期的に葉の裏や土壌をチェックする
  • 異常があれば早めに対処する
  • 天然の防虫剤を使用する

猛暑に役立つアイテム

アイテム役割
寒冷紗
遮光ネット
日差しカット
葉焼け防止
わら
刈草
マルチシート
土の乾燥防止
保温・保湿
ジョウロ根元へ優しく水やりをする
支柱+ネット立体栽培
日陰作り
風通しをよくする

我が家の畑の猛暑対策

我が家の猛暑対策は、以下のものを行っています。

  • 遮光ネット
  • 防虫ネット
  • マルチシート
  • 自然素材(わら・卵の殻)
  • 水の管理
  • 定期的な観察
  • 摘葉
  • 病害虫対策
  • トマトのビニールトンネルの除去
  • スイカとさつまいもの空中栽培
  • さつまいもの植え付けの際に、株元に土を敷く

遮光ネット

しょうがの栽培遮光ネット
遮光ネットを使用した遮光

防虫ネット

遮光のための防虫ネット
防虫ネットを使用した遮光

マルチシート

虫よけのために、2025年から黒マルチシートからシルバーマルチシートを敷いています。高温が続いているのでシルバーマルチの上にもわらなどを敷いて温度が上がるのを抑えるようにしています。

防虫予防のためのシルバーマルチ
シルバーマルチシート

自然素材(敷きわら)

自然素材のわらでマルチング
自然素材のわらを使用したマルチング

サトイモ、長ネギはマルチシートを敷いていないので、株元に敷きわらを敷いています。

自然素材(卵の殻)の使用

ほうれん草、モロヘイヤを栽培している場所はマルチシートをしていないので、マルチシートの代わりに肥料にもなる卵の殻でマルチングしています。

自然素材の卵の殻でマルチング
自然素材の卵の殻を使用したマルチング

水の管理

家から離れた貸し農園を借りているため、夏場は週3回・冬場は1〜2回水やりしています。

定期的な観察

家から離れた貸し農園を借りているため、夏場は週3回・冬場は1〜2回定期的に観察しています

不要な葉の摘葉

トマト、ししとう、とうがらし、ピーマン、ナス、スイカ、きゅうり、おくらは、不要になった葉っぱはその都度摘葉しています。

病害虫対策

高温が続いているので病害虫予防のため、500〜1000倍の希釈液を週1〜2回 夕方の涼しい時間に散布しています。

DAISOの木酢液
DAISOの木酢液(原液)

ナスはハダニが発生しやすいので、畑葉の表裏に水を葉面散布しています。

トマトのビニールを外す

トマトは乾燥気味に栽培します。

乾燥の後の雨で急激な水分で実割れをすることがあるため、雨よけのビニールトンネルをしていましたが、高温で熱がこもってしまうためすべて外して防虫ネットに変更しました。

トマトの雨よけ
トマトの雨よけビニール

さつまいもとスイカは立体栽培(空中栽培)する

さつまいもやスイカを地面に這わせると通気性が悪くなることにより、病害虫の被害に合うことがあります。そのため我が家の畑ではスイカ栽培を始めた当初、さつまいもの栽培は2025年から空中栽培して通気性をよくするようにしています。

スイカの空中栽培
スイカの空中栽培

マルチシートを敷いて栽培しているさつまいもの株元に土を敷く

さつまいもはつるを寝かせて植える方法を採用しているので、マルチシートにつるが接触して焼けて枯れないように、植え付けする際に株元に土を敷いています。

さつまいもの空中栽培
さつまいもの栽培

2025年は以上のような猛暑対策をしていますが思った異常に高温が続いているので、2026年からの夏の野菜の栽培は上記の対策以外に下記の対策を加えていこうと思っています。

  • 耐暑性の品種の野菜を選んで栽培する
  • 日当たりを考慮して、栽培計画を考える

まとめ

年々夏の気温が高く高温になる日が長期間続くようになり、夏野菜の栽培が難しくなっています。

  • 暑さに強い品種を選ぶ
  • 遮光ネットや寒冷紗などの日よけの使用
  • マルチング
  • 水の管理
  • 風通しをよくする
  • 病害虫対策

このような猛暑の中でも、上記のような対策を行うことで、猛暑を乗り切ることができます。

手間がかかるかもしれませんが、こうして対策をして収穫できたときの喜びを感じることができます!!

これからも、夏は暑くなる日が多くなると言われているので、夏野菜を栽培する前から対策を行うことが必要になってきます。

自然との戦いでうまくいかないこともあるかもしれませんが、工夫しだいで美味しい野菜を作ることができます。

この記事を参考に、猛暑中にできることもあるので、猛暑対策を行って美味しい野菜の周柯宇を目指しましょう!!

今回うまく猛暑対策できなかった方は、次の夏野菜の栽培前にはこの記事を参考に猛暑対策をしてみてくださいね。

畑は予想以上に高温になり、熱中症になってしまうことが多いです!!

野菜だけでなく、私たち人間自身も猛暑対策をして家庭菜園を楽しみましょう!!

タイトルとURLをコピーしました