オクラについている粒の正体
オクラの栽培をしていると、葉や茎に透明な小さな粒を見つけた方も多いのではないでしょうか?

オクラについている透明の粒は、何ですか?

透明の粒は、虫の卵ですか?

透明の粒には、役割があるのですか?

透明の粒は、食べても大丈夫ですか?
という疑問やお悩みをお持ちの方がいらっしゃるのではないでしょうか?
私は野菜作りを始めてから、現在まで下記の3カ所の貸し農園を借りてきています。
- 2020〜2022年 シェア畑
- 2022〜2024年 市民農園
- 2024年〜 マイファーム
わたしたち夫婦は家庭菜園を始めたときからオクラの栽培をしていますが、最初は透明な小さな粒を見つけて虫の卵だと思って、除去していたことがありました。
実はこの透明の小さな粒の正体は、オクラが自然に分泌する「ムチン」という成分で、オクラがしっかりと水分を吸収し健康に成長している証拠で、病気や害虫の兆候ではありません。
今回の記事では、オクラについている透明の小さな粒の正体とその役割について解説します。

この記事見て、オクラに付着する透明の粒の正体を知って、オクラの栽培を楽しんでくださいね〜
オクラの透明な粒の正体は?
オクラの葉・茎・実についている透明の小さな粒は、「ムチン」という成分です。

ムチンとは
オクラのネバネバ成分(粘性物質)で、葉・茎・実の表面から分泌されており、糖タンパク質や多糖類などから構成されています。
この粒は柔らかく、指で触れるとぷにっとつぶれるジェル状のものです。
見た目は透明の水滴や虫の卵のように見える個体で、高温や湿度が高い環境でストレスを受けているときに増加します。
この現象はオクラの粘液成分が水を含んで粒状になったものであり、オクラがしっかりと水分を吸収し健康に成長している証拠で、オクラの健康を把握する指標にもなるので病気や害虫の兆候ではありません。
オクラの他にも、山芋や納豆、なめこなど、多くのネバネバ食品に含まれています。
ムチンの役割
※この粘性物質は、オクラ自身が外部の刺激や乾燥から身を守るために分泌していると考えられています。
オクラ自身への影響
- 保護機能
粘液はオクラの実を守るバリアのような役割を果たします。乾燥や外部の刺激から身を守り、種子の発芽環境を整えるのに役立ちます。 - 栄養の貯蔵:
粘液に含まれる成分は、植物が成長する過程で必要な栄養を蓄える役割も担っています。
人間への影響
- 胃腸の保護
胃の粘膜を保護し、消化を助ける働きがある - 免疫力の向上
免疫細胞を活性化させ、体の抵抗力を高める効果がある - 血糖値の上昇抑制
食後の血糖値の急激な上昇を抑える作用がある - 美肌効果
保湿効果
このように、人間にとっていい影響が多い野菜です。透明な粒は、オクラの「スーパーフード」たる理由の一つです。
よくある質問

透明の粒は食べても、大丈夫ですか?

オクラについている透明な粒は「ムチン」という粘性物質で、身体にいい成分なので食べても問題はありません。

害虫の卵との違いは何ですか?

透明の粒ではない場合は害虫の卵であることが多く、特に黒い粒の場合は害虫の卵や糞であることが多いです。
まとめ
オクラについている透明の粒は、粘性物質で「ムチン」というものです。
この透明の粒はオクラの健康状態を示すもので、食べても問題はありません。
むしろ、人間にとっては整腸作用、血糖値の上昇の抑制、免疫力アップなど、さまざまな健康にいい効果があります。
見た目が害虫の卵のように見えるので最初はびっくりするかもしれませんが、この透明の粒の正体が分かれば、安心してオクラの栽培ができ収穫して食べることができます。

透明な粒を見つけたときは、オクラが元気に成長していると思って、安心して栽培していきましょう!!
