たまねぎの葉の活用方法

たまねぎを収穫した後、たまねぎの葉はどうしていますか?

たまねぎの葉を捨てている方も多いのではないでしょうか?
実は、たまねぎの収穫が終わった後に切り落としたたまねぎ葉は、再利用することができるんです!!

切り取ったたまねぎの葉は、どのように再利用するのですか?

たまねぎの葉を再利用することで得られるメリットはありますか?
という疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
私は野菜作りを始めてから、現在まで下記の3ヵ所の貸し農園を借りてきています。
- 2020〜2022年 シェア畑
- 2022〜2024年 市民農園
- 2024年〜 マイファーム
我が家は毎年たまねぎの栽培をしています。
以前は収穫後に出た大量のたまねぎの葉は廃棄していましたが、現在は再利用しています。
たまねぎの葉を再利用することで環境にも配慮することができるうえに、堆肥・マルチング・肥料・病害虫の予防・料理に活用できるなど、さまざまなメリットがあります。
今回の記事では、たまねぎの葉を再利用する方法・メリットについて解説しています。

これまでたまねぎの葉を捨ててしまっていた方も、たまねぎの葉を「宝の山」に変えて再利用してみませんか?

きっと良いことがたくさんありますよ!!
たまねぎの葉の再利用
収穫時に出るたまねぎの葉を廃棄せず、堆肥・マルチング・肥料・病害虫の予防・料理などに利用すること
再利用の方法
- 堆肥
- マルチング
- 肥料
- 病害虫予防
- 料理 など
再利用する際の注意点
- 葉を料理に使う際は新鮮なものを選び、古くなった部分は堆肥やコンポストにする
- 収穫後は葉を全て切り落とさず、15cmほど残して保存性が向上させる
- 堆肥化する場合は、他の残渣や米ぬかなどとよく混ぜて分解を促進させる
- 病気にかかっている葉は他の植物への感染を防ぐため、コンポストには入れないようにする
- 害虫がついた葉は使用しないようにする
- たまねぎの葉は匂いが強く、分解時に硫黄臭が発生するので周囲に配慮する
- 細かく切ると分解が早まり、扱いやすくなる
- 土や汚れを落として使用する
- マルチングやコンポスト用は、天日で乾燥させて使用する
- すぐに使わない場合は、湿らせた布で包んで冷蔵庫で保存する
再利用するメリット
- 食品ロスの削減:廃棄を減らし、環境に配慮できる
堆肥
- 安いコストで堆肥を作ることができる
マルチング
- 雑草抑制がある
- 保湿効果がある
- マルチングに使われていたたまねぎの葉が分解されると、土壌に栄養を還元し作物の成長を助ける
肥料
- 窒素やミネラルが溶け出し、葉面散布や土壌へ散布することで肥料として使える
病害虫
- 匂いで、病害虫の予防ができる
料理
- 栄養価:栄養価が高いので、食材として使える
- 節約:ネギやハーブの代わりに使用できる
- 簡単:ネギやハーブと同様、手軽に利用できる
- コスト削減:食材を無駄にせず再利用することで、食費を抑えることができる
- 環境への配慮: 食品廃棄物を減らすことで、環境が保護できる
再生するデメリット
- 匂いがきついので、周囲への配慮が必要
たまねぎの葉の再生利用の方法
堆肥
他の野菜の茎や葉と一緒に混ぜることで有機物を分解する微生物のエサとなり、栄養価の高い堆肥を作ることができます。この堆肥は、土壌の改良や次の作物の栄養源として活用できます。
堆肥の作り方
- 材料:たまねぎの葉、枯れ葉、土、EM菌(任意)
- 作り方:
- たまねぎの葉を5〜10cmに刻む
- コンポスト容器に、たまねぎの葉と枯れ葉を1:2の割合で層に重ねる
- 適度な水分を保ち、1週間に1回かき混ぜる
- 2〜3ヶ月で堆肥が完成
マルチング
たまねぎの葉を刻んで畑の表面に敷き詰めると、雑草抑制や保湿効果が期待できます。分解されると土壌に栄養を還元し作物の成長を助けます。
マルチングの方法
・材料:たまねぎの葉、ハサミ
・マルチングの仕方:
- たまねぎの葉を細かく刻み、1~2日乾燥させる
- 畝の表面や植物の根元に5〜10mmの厚敷く
- 定期的に新しい葉を追加して、土と混ぜる
※厚く敷きすぎると通気性が悪くなるので注意する
液体肥料
たまねぎの葉を発酵させて液体肥料を作り、植物に与えることができます。窒素やミネラルが溶け出し、葉面散布や土壌への灌水に使えます。
液体肥料の作り方:
- 材料:たまねぎの葉(1kg)、水(10L)、糖蜜または黒糖(100g)
- 作り方:
- たまねぎの葉を刻み、バケツに水と糖蜜を加える
- 蓋をして、1日1回かき混ぜながら1~2週間発酵させる
- 液体を濾し、10倍に薄めて使用する
※匂いが強いので、密閉容器や屋外で作業する
病害虫予防
玉ねぎの葉には殺菌効果があるとされ、畑の作物の根元に撒くことで虫除けや雑草防止の効果が期待できます。特に、ウリハムシなどの害虫対策として有効です。
たまねぎの葉に含まれる硫化アリルは、アブラムシやハダニを遠ざける効果があります。
防虫スプレー(害虫忌避剤)の作り方:
・材料:たまねぎの葉(200g)、水(1L)、鍋、スプレーボトル
・作り方:
- たまねぎの葉(200g)を水(1L)で30分煮る
- 冷ました液を濾し、スプレーボトルに詰める
- 葉に週1回の頻度で散布する
※匂いが強いので、収穫直前の散布は避ける
料理
たまねぎの葉の栄養価が高く、若い葉は食材として使えます。
栄養価
- βカロテン
- ビタミン
- ミネラル
- 硫化アリル
- 食物繊維
- カルシウム
効果
- 健康維持
- 免疫力アップ
- 抗酸化作用
- 血液サラサラ効果
- 美肌効果
※育ちすぎた葉は硬くなるため、食用には適しません。
たまねぎの葉の活用レシピ
- たまねぎの葉の味噌汁
- たまねぎの葉のスープ
- たまねぎの葉の和え物
- たまねぎの葉の炒め物
- たまねぎの葉の天ぷら
- たまねぎの葉のパスタ
- たまねぎの葉のふりかけ
※硬い部分や傷んだ部分は取り除き、新鮮な葉を使用する
実際に我が家が再利用している方法
我が家の畑でも毎年たまねぎの葉を再利用しています。
現在、我が家がたまねぎの葉を再利用している方法は以下の2つの方法です。
たまねぎの収穫をして葉を切る際にそのまま畝間に放置する方法
収穫したたまねぎの葉をトマト、ナス、ピーマン、スイカ、きゅうりなどの畝間に放置する方法で、1番簡単な再生利用方法です。
メリット
- 匂いによる病害虫予防
- 米ぬかや他の野菜の残渣を混ぜることで、土壌の改良ができる
デメリット
- 匂いがきつい
- 米ぬかを入れすぎると、虫を寄せ付けてしまうことがある
料理に使用する(柔らかくて、病害虫のないきれいな葉のみ使用)
メリット
- ネギの代わりに使用できる
- 肉を煮るときの臭み消しに使用できる
デメリット
- 硬い葉は使えない
本来なら廃棄されることが多いたまねぎの葉ですが、このように再利用することでいいことが多いので、この記事を読んでいただいている皆様にも、ぜひこのような方法で再利用してみてほしいです。
まとめ
今回の記事では、畑で収穫したたまねぎの葉を再利用する方法をご紹介しました。
玉ねぎの葉を再利用することで、廃棄物の削減、土壌の改良、堆肥、液肥、病害虫対策、料理の食材としての有効活用など、多くのメリットがあります。
たまねぎの葉を畑で再利用すれば、化学肥料や農薬の使用を減らすことができます。
また、これまで何気なく捨ててしまっていたたまねぎの葉も工夫次第で料理に使うことができます。
このように捨てるはずだったたまねぎの葉は、再利用するメリットがたくさんあります。
たまねぎを収穫した際に、たまねぎの葉を廃棄せずに再利用してみてください。

今回の記事を参考に、たまねぎの葉の再利用にチャレンジしてみてくださいね。