米ぬかの効果的な活用法|家庭菜園での肥料・土壌改良におすすめ
米ぬかを畑で利用するといいことが多いとはいうものの、米ぬかの特徴や使い方がわからない方もいらっしゃるのではないでしょうか?
私は野菜作りを始めてから、現在まで下記の3カ所の貸し農園を借りてきています。
- 2020〜2022年 シェア畑
- 2022〜2024年 市民農園
- 2024年〜 マイファーム
近所の精米所で米ぬかが無料で手に入ることを知り、市民農園で家庭菜園を初めてから畑に米ぬかを使うようになりました。
この記事では米ぬかの特徴である
- 栄養価が高い
- 土壌改良ができる
- 微生物の活性化できる
- 病害虫の抑制できる
- 品質向上ができる
- 環境への配慮ができる
- 経済的である
について解説していきます。
この記事を読むことで、米ぬかの特徴と効果が分かり、畑で米ぬかを使うことの有効性を理解できます。

米ぬかは肥料として使うことができる資材なので、ぜひ使ってみてくださいね。
米ぬかとは
玄米を白米に精米するときに取り除かれる外皮(果皮・種皮)や胚芽などから構成される粉状のもので、栄養価が高い物質です。
10kgの玄米から、約1kgの米ぬかが取れます。
米ぬかの特徴
米ぬかの特徴には以下のようなものがあります。
- 栄養価
- 土壌改良
- 微生物の活性化
- 病害虫の抑制
- 品質向上
- 環境への配慮
- 経済的
栄養価
野菜作りでいうと、以下のような栄養価があります。
- 窒素:植物の成長に欠かせない要素
- リン酸:植物の成長に欠かせない要素
- カリウム:植物の成長に欠かせない要素
- ビタミンB群:植物の健康を促進
- ミネラル:植物の健康を促進
野菜作り以外のものでいうと、以下のような栄養価があります。
- フェルラ酸:脳機能の改善や高血圧の予防に効果
- ビタミンE: 高い抗酸化力を持ち、細胞の老化を防ぐ
- ビタミンB群:新陳代謝を活発にする働き
- γ-オリザノール: コレステロールの吸収を妨げる
米ぬかは栄養価が高く、人間だけでなく植物を健康に成長させることができます。
土壌の改良
- 土壌中の微生物の活動を活性化する
- 土壌の団粒構造を改善する
- 水はけを良くし、保水性を高める
- 酸性土壌のpHをやや上昇させる
以上のことにより、土壌を改善し植物の成長を助けることができます。
微生物の活性化
- 微生物が米ぬかを食べて、土壌中の有機物を分解する
- 土壌中の栄養素を分解するため、植物が根から栄養を吸収しやすくする
以上のことにより、土壌の改良にもつながります。
病害虫の抑制
- 土壌中の有益な微生物が増加することで、特定の害虫や病原菌を抑える効果がある
品質の向上
- 土壌の改良により、野菜や果物の味や栄養価が向上する
環境への配慮
- 化学肥料を使わなくてすむ
経済的
- コストが安い
米ぬかを手に入れる方法
米ぬかを手に入れる方法はいくつかあります。
ネットショップ
- Yahoo!ショッピング
- Amazon
- 楽天市場
など
スーパー
- 漬物用のものが売っている
- たけのこを売っている時期に、たけのこと一緒に置いてある
ホームセンター
- 肥料として売っている
米穀屋
- 新鮮な米ぬかを手にいれることができる
道の駅
- タイミングが良ければ、売っている場合がある
園芸専門店
- 肥料として売っている
産直所
- 比較的安く売っていることがある
精米所
- 場所によっては無料で持ち帰ることができる

精米所で無料でもらえる場所があれば、一番コストが安くすみます。
ちなみに私の畑は、精米所で無料でもらってきて使用しています。
精米所でもあっても米ぬかをもらえない場所もあるので、注意してください。
米ぬかを畑に使用するときの注意点
米ぬかを大量に使いすぎると…
- 生の米ぬかは発酵しやすいため、植物の根を傷める可能性がある
- 土壌が酸性化する
- 土壌中の微生物が窒素を大量に消費し、窒素飢餓が起こることがある
以上のことにより、米ぬかは多量に畑にいれないようにする
注意点
- アルカリ性を好む植物には石灰と併用する
- 米ぬかを使用する場合は、窒素飢餓を防止するために窒素を補充する
- カビや害虫の発生原因となるため、散布後は土とよく混ぜ合わせる
- 米ぬかは独特の臭いがあるため、使用量や施肥方法には配慮が必要
- 施用後夏場は2週間、冬場は1ヶ月の期間を空けてから植え付けを行う
- 少なめの量から始める
- 米ぬかを大量にまくと虫が発生しやすいので、暖かい時期には注意する
米ぬかの保管方法
米ぬかは湿気を吸収しやすく、カビが発生しやすい性質がある
- 密封容器に入れる
- 直射日光を避ける
- 涼しい場所で保管する
- 湿気が少ない場所で保管する
1回で使い切れる量の米ぬかを購入またはもらってくるほうが好ましい。
米ぬかの使用量
- 土壌に対して1%から5%程度の割合にする
- 1平方メートルあたり100〜200g程度が目安
初めて使用するときは、少なめから使用するようにしてください。
米ぬかの使い方
堆肥
- 生ゴミ・野菜の残渣・草などと米ぬかを混ぜる
- 発酵した堆肥を土に混ぜ込む
直接散布
- 土壌が乾燥している場合は、まず土を湿らせる
- 畑全体に米ぬかを散布する
- 土の中に混ぜ込む
- 1週間は土を切り返すと土がよく混ざる
わが家の畑での利用方法
米ぬかを畑に直接入れて利用することもありますが、わが家は貸し農園で場所が限られているため畝間に残渣を置いて米ぬかと土をよく混ぜて置いています。
ただ畝から根っこが伸びてきている可能性があるので、根っこが米ぬかによる発酵熱で枯れないようにするため畝の苗が小さい間だけこの方法を行っています。

まとめ
米ぬかは野菜の肥料として使うことができます。
米ぬかには、
- 栄養価が高い
- 土壌改良ができる
- 微生物の活性化する
- 病害虫の抑制する
- 品質向上ができる
- 環境への配慮できる
- 経済的である
などの特徴があります。
ただ、米ぬかには発酵するという特徴があることから、肥料として使用する際には注意点もあります。
- 米ぬかは発酵しやすいため、植物の根を傷める可能性がある
- 土壌が酸性化する
- 土壌中の微生物が窒素を大量に消費し、窒素飢餓が起こることがある
このような点に気をつけて使用すれば、米ぬかは野菜作りには堆肥や肥料として使うメリットが多い資材です。
注意点に気をつけると、有効的に利用できます。

米ぬかが手に入る方は、少なめから使用してみてくださいね。
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