さつまいもの空中栽培(立体栽培)
さつまいもの栽培は、ツルをはわせて栽培する方が多いと思います。
貸し農園などでさつまいもを栽培する方は、限られた場所で栽培しなければなりません⋯

限られた場所(狭い場所)で、さつまいもの栽培をしたい!!

ベランダ栽培で、さつまいもの栽培をしてみたい!!
という疑問やお悩みをお持ちの方がいらっしゃるのではないでしょうか?

実は狭いスペースでも、さつまいもの栽培ができる方法があるんです!!
それが、さつまいもの空中栽培(立体栽培)で、空中栽培は畝に支柱を立ててネットを使って、さつまいものつるを空中に誘引していく方法です。
さつまいもの空中栽培は、さつまいものつるがあちらこちらに伸びることがないため、狭いスペースでもさつまいもの栽培をすることができ、つる返しをしなくても栽培できる有効な方法です。
私は野菜作りを始めてから、現在まで下記の3カ所の貸し農園を借りてきています。
- 2020〜2022年 シェア畑
- 2022〜2024年 市民農園
- 2024年〜 マイファーム
わが家の畑でも、今まではツルをはわせてさつまいもの栽培をしていました。
かなりの場所をとるので、2025年は初めて空中栽培に挑戦しています。
今回の記事では、空中栽培のメリットとデメリット、空中栽培の方法について解説しています。
狭いスペースしかないという方は、ぜひこの記事を参考にさつまいもの空中栽培に挑戦してみてください。
まだつるがあまり伸びていない方は、苗を傷つけないように支柱やネットを設置すれば、途中からでも空中栽培できます。

さつまいもの空中栽培に挑戦して、美味しいさつまいもの収穫を目指しましょう!!
さつまいもの空中栽培とは
畝に支柱を立ててネットをはり、さつまいものつるが伸びてきたら空中に誘引し立体的に栽培する方法です。
支柱を立てる手間はかかりますが、場所をとらないので狭い場所でも栽培できます。
空中栽培のメリット
- さつまいものつるを空中に誘引することで、あちらこちらにつるが伸びることがなく、狭い場所でも栽培できる
- つるを空中にあげることで通気性がよくなり、病害虫をおさえることができる
- 葉やつるが日光が当たりやすくなるため、光合成しやすくなる
- つる返しをしなくてもよい
- 空中栽培することで、側根ができないので芋が肥大しやすい
- 葉や茎の様子が観察しやすいため、病害虫が早期発見できる
空中栽培のデメリット
- 支柱やネットが必要なため、コストがかかる
- 支柱やネットの設置が必要なので、少し手間がかかる
- つるで支柱やネットが倒れないように、しっかりと設置する必要がある
- つるの誘引が必要
空中栽培の方法
必要物品
- 支柱(太めで丈夫なもの)
- ネット
- ネットを支柱に固定するもの(パッカーや洗濯バサミなど)
- ハンマー(支柱を固定する際に使用)
- 杭
- 作業用手袋
- 麻紐(さつまいものつるの誘引用)
- ハサミ
- 苗
- プランター栽培で行う方は、プランター
方法
- さつまいもを植えた畝に支柱を立てて、ネットを設置する
- 苗の植え付けする
- つるが伸びてきたら、支柱やネット麻紐などで誘引する
※植え付けしたばかりのときは、1と2は順番が逆になっても可。ただ設置するときに苗を傷つける可能性があるため、上記の順番の方が好ましい。
よくある質問

どのくらいの長さの支柱を使えばいいですか?

できれば、2mくらいのものを使用する方がいいです。

つる返しは、必要ないのですか?

つる返しは根がはらないようにするために必要な作業なので、空中栽培をしている場合は根が土についていないのでつる返しは不要です。

空中栽培でも、病害虫による影響はありますか?

アブラムシなどがつくことがあります。

苗はどんな植え方をしたらいいですか?

植え付け方は通常のさつまいもの栽培と同じく、垂直植え、ななめ植え、水平植えができます。
栽培日記
2025年5月24日 さつまいもの苗の購入〜仮植え
さつまいもの苗は、植え付けの1週間前に購入。
たまねぎの収穫の兼ね合いですぐに植え付けできないことから植え付けまで時間があるため、畑の空きスペースに1本ずつ5cm間隔で仮植え。
ダンポールを設置し、苗の保護のため不織布をかけておきました。
さつまいもの苗は、植えたい品種が必ずあるとは限りません⋯
植え付けまで1週間程度であれば仮植えすれば、苗を枯らすことなく植え付けできます。
2025年5月31日 支柱とネットの設置と苗の植え付け
仮植えしたさつまいもの苗を抜いたら、1cmほど発根していました。
支柱とネットを設置し、さつまいもの苗を植え付けました。
2025年6月1日
苗植え付けした後に熱さで苗がマルチ焼けしないように、葉の下に土を置くのを忘れていたため、下記の写真のように土をかけました。

気温が高くなってくるとマルチ上の温度も上がってくるので、マルチに苗が接触していると苗が焼けて枯れてしまうことがあります。植え付けしたら、苗とマルチが接触しないようにわらや土などを置いておくようにしてください。
※収穫まで随時記事をアップしていきます。
まとめ
さつまいもの空中栽培は、狭いスペースしかないベランダで栽培したいという方にとっては、大変有効な栽培方法です。
以上のことだけではなく、
- つる返しをしなくていい
- さつまいもが肥大しやすい
- 収量が期待できる
- 通気性がいい
- 病害虫が少ない
- 病害虫が発見しやすい
などメリットが多い栽培方法です。
空中栽培は支柱やネットを設置する手間は少しかかりますが、つるを誘引して育てていく方法なので、初心者でも比較的簡単に栽培できます。

手間はかかりますがメリットが多いので、ぜひさつまいもの空中栽培に挑戦してみてください。