さといもの収穫
さといもは、家庭菜園で育てやすい作物の一つで、ねっとりとした食感と独特の風味が魅力で、煮物や汁物に欠かせない食材です。
さといもの栽培をされている方で、

収穫適期はいつですか?

収穫方法を知りたいです!!

どうやって保存すれば、長持ちしますか?
と疑問やお悩みをお持ちの方が多いのではないでしょうか?
収穫のタイミングや収穫方法を知っておくと、おいしいさといもを長期で楽しむことができます。
私は野菜作りを始めてから、現在まで下記の3カ所の貸し農園を借りてきています。
- 2020〜2022年 シェア畑
- 2022〜2024年 市民農園
- 2024年〜 マイファーム
わが家の畑では、市民農園で家庭菜園を始めてから、さといもの栽培をしています。
さといもは、収穫の目安を知って収穫をすれば失敗も少なく、美味しい旬の味を楽しむことができます。
また、うまく保存することができれば、翌年の種芋として使用できます。
今回の記事では、さといもの収穫のサイン、収穫の方法、保存方法について詳しくご紹介します。
- さといもの収穫のポイント(収穫の目安)
- さといもの収穫方法
- さといもの保存方法

さといもの収穫サインを見極めて、美味しいさといもの収穫をしましょう!!
さといもの収穫時期の目安
具体的な収穫のサインとしては、以下のポイントがあります。
- 栽培日数
- 葉や茎の状態
- 天候
- 試し掘りをしてサイズを確認
収穫適期を逃すと⋯
- 小ぶりになる
- 土の中で傷みやすく、芋が硬くなり味が落ちる
栽培日数
- さといもの収穫時期は、一般的に6月から11月の間(一般的には10月下旬から11月頃が収穫のピーク)
- 暖かい地域(関西・九州など):10月下旬〜11月上旬
- 寒冷地(東北・北海道など):9月下旬〜10月中旬
- 植え付けから約150〜180日が目安
※地域や品種により収穫時期が異なります。
葉や茎の状態
- 地上に出ている葉の半分以上が黄色くなる
- 葉が枯れる
- 茎が倒れてくる
天候
- 霜が降りる前
- 気温が15℃以下に下がり始めた頃
※霜に当たると芋が傷む可能性があります。
試し掘り
- 1株だけ試しに掘ってみてサイズを確認する
- さといものサイズが、直径が4〜5センチくらいになったら、収穫のタイミング
収穫方法
土が湿っていると、さといもに土がこびりついて保存性が悪くなるため、土が乾いている晴れた日に行います。

霜が降りる前に、収穫しましょう。
収穫方法
- 地上に出ている茎を切り落とす:地表から10cmほどのところで茎を切り落とす
- 株の周りを掘る:シャベルやスコップを使って、さといもを傷つけないように株の周囲を30cmほど離して掘る
- 株ごと持ち上げる:周りの土を掘り起こしたら、さといもの親芋がついた株をゆっくりと持ち上げる
- 芋を丁寧に取り出す:親芋と子芋を分離して、取り分ける
- 土を軽く落とす:掘り起こしたさといもは、いもが傷つかないように、手で優しく土を払う
※収穫の際は、芋を傷つけず、丁寧に掘り上げることが大切です。
※土を水で洗い流してしまうと、傷みやすくなります。
さといもの保存方法
さといもは乾燥や低温に弱いため、保存の仕方で味や持ちが大きく変わります。
土付きのまま保存する方法
さといもを最も長持ちさせることができる方法です。この方法でうまく保存できれば、翌年の種芋として使うことができます。
- 風通しの良い日陰で乾燥させる:掘り起こしたさといもは、洗わずに2〜3日ほど日陰で干して表面の水分を飛ばす
- 新聞紙で包んで保存する:乾燥させたさといもを新聞紙で包み、段ボール箱などに入れて冷暗所で保存する(保存に適した温度は10℃〜20℃)
※収穫した里芋は洗わずに土を軽く払う程度にしておくと、乾燥や傷みを防げます。
冷凍室で保存する方法
たくさん収穫できて使いきれない場合は、冷凍室で保存できます。
- 下茹でしてから茹でる:皮をむいて、一口大に切ったさといもを固めに茹でる
- 冷凍用保存袋へ入れる:冷ましたさといもを水気を切ってから、冷凍用保存袋に重ならないように並べて入れ、空気を抜いて口を閉じる
- 冷凍室に入れる
※保存期間の目安:この方法で約1ヶ月保存できます。
※冷凍すると食感が少し柔らかくなるので、使う時は凍ったまま煮物などに利用できます。
冷蔵庫の野菜室で保存する方法
すぐに使う分や、少量の場合は冷蔵庫で保存できます。
- 新聞紙で包む:さといもを1つずつ新聞紙で包む
- ポリ袋に入れて野菜室に入れる:乾燥を防ぐために、新聞紙で包んださといもをポリ袋に入れる
- 野菜室に入れる
※湿度が高いとカビが生えることがあるため、注意が必要です。
保存中の注意点
- 傷んだ芋はすぐ取り除く:1つでも腐ると他の芋に影響するので、異臭や柔らかさを感じたらすぐに取り除く
- 高温多湿を避ける:夏場や暖房の効いた部屋での保存は避け、涼しい環境で保存する
- 室内なら 10〜15℃前後 の冷暗所で保存する
- 冬の寒さで0℃近くになると傷むので、外ではなく室内に置く
わが家の畑の里芋
市民農園を借りてから、毎年さといもの栽培をしています。
前の年にとれたさといもの中から大きいものを保存し、2025年も猛暑にも負けず、水やりをしっかりしたことで順調に成長しました。
2025年5月に植え付けしたさといもの葉が枯れてきて、茎が倒れてきました。
9月末から枯れてきた葉は、何本か切って除去しています。

株元の茎の部分も、水分が減ってきてみずみずしさがなくなってきました。

以上のサインがでてきたので、2025年10月11日、さといもの収穫をしました。

左の上の3つの親芋も食べることができますが、来年のさといもの種芋として利用する予定です。
まとめ
さといもは育ちが分かりやすく、収穫の喜びを感じることができる野菜です。
具体的な収穫のサインとしては、以下のポイントがあります。
- 栽培日数
- 葉や茎の状態
- 天候
- 試し掘り
これらのポイントを抑えて家庭菜園で収穫したさといもは、市販のものよりも風味豊かでホクホク感が違います。
収穫時期や保存方法をしっかりと理解し、適切な管理を行うことで、豊かな収穫を得ることができます。

今回紹介した方法を参考に、適切なタイミングで収穫して、家庭菜園のさといもを味わってくださいね。
