スイカの袋栽培と空中栽培
スイカを栽培してみたいんだけど⋯

初心者でも簡単にできる栽培方法はあるの?

袋栽培と空中栽培ってなに?

袋栽培と空中栽培は何でおすすめの栽培方法なの?

袋栽培と空中栽培のメリットとデメリットはどんなものがあるの?

袋栽培+空中栽培の方法を教えて!!
という疑問やお悩みをお持ちの方がいらっしゃるのではないでしょうか?
私は野菜作りを始めてから、現在まで下記の3ヵ所の貸し農園を借りてきています。
- 2020〜2022年 シェア畑
- 2022〜2024年 市民農園
- 2024年〜 マイファーム
私はシェア畑から市民農園にかわった当初から、毎年袋栽培と空中栽培を組み合わせた方法でスイカの栽培をしています。
スイカを地面に這わせて栽培する方法もありますが、
- 限られた場所での栽培で色々な野菜を育てたいので、スイカの栽培スペースを少なくしたい
- 病気のリスクを減らしたい
- 害虫による被害を減らしたい
- 通気性を良くしたい
- スイカを日光に当てて育てたい
- 観察しやすくしたい
以上の理由から袋栽培と空中栽培を組み合わせた方法で、スイカの栽培をしています。
袋栽培+空中栽培はベランダ栽培でも可能なので、畑がなくても手軽に野菜を育てられる方法で、お米や培養土を入っていた丈夫な袋を使用し、狭いスペースでもスイカなどの作物を栽培することができます。
スイカの管理もしやすいので、初心者の方におすすめできる栽培方法です。
今回の記事では袋栽培と空中栽培を組み合わせた栽培方法について記事にしています。

スイカを育ててみたいという方は、ぜひ袋栽培と空中栽培を組み合わせた栽培方法を試してみてくださいね。
スイカ
分類
ウリ科スイカ属
原産地
熱帯および南アフリカ
スイカの栽培
種まきの時期
3月下旬
定植時期
4月
収穫時期
7月中旬〜8月中旬
発芽適温
25~30℃
生育適温
25℃前後
栽培環境
高温・乾燥・強い光を好む
病気
- うどんこ病
- 炭疽病
- つる割病
害虫
- アブラムシ

- ウリハムシ

袋栽培
袋栽培は、プランターなどの容器の代わりに丈夫な袋を使ってスイカを育てる方法で、限られたスペースでも栽培でき土壌の病気を防ぐことができます。
空中栽培
スイカのつるを地面に這わせるのではなく、支柱やネットなどを利用して空中に誘引し、実をぶら下げて育てる栽培方法です。
管理が簡単で特に小玉スイカの栽培に適しています。
スイカの袋栽培+空中栽培の方法
スイカの袋栽培と空中栽培をする方法について紹介します。
必要物品
- 小玉スイカの苗
- 栽培用の土
- 肥料
- 栽培用の袋(肥料袋やお米などが入っていたしっかりしたビニール袋)
- キリ(袋に穴を開ける)
- 支柱
- ネット
- トンカチまたはハンマー
- 園芸用手袋
- ハサミ
- スコップ
スイカの袋栽培+空中栽培の方法
- 栽培用の袋の上下をまっすぐに切って筒状にする
- 袋にキリで適当に穴を開ける
- スイカの袋を設置する場所に畝を作る
- 支柱とネットを設置する
- 畝に穴を掘って、穴の部分に1で作った袋を設置する
- 5の袋の中に土を入れる(3で作った畝よりも高くなるように土を入れる)
- 袋の中に苗を植える
- できれば苗の株元にわらなどを敷く
すいかの袋栽培+空中栽培をするメリット
- 小玉スイカが育てやすい
- 土の跳ね返りによる病気のリスクを減らすことができる
- 病気や害虫を発見しやすい
- ツルやスイカの実を管理しやすい
- 狭いスペースでも栽培が可能
- 水分の管理がしやすい
- 適切な環境を作ることで、糖度や収量が向上する
- 袋栽培をするので、土づくりが簡単にできる
- 収穫がしやすい
- すいかの実の向きをかえなくても良い
- 風通しが良く、病害の発生を抑えられる
- 葉やスイカの実に日光が当たりやすく、生育が促進される
- スイカの実ができると見栄えが良い
すいかの袋栽培+空中栽培をするデメリット
- 根が伸びるスペースが限られるため、大玉の品種には向かない
- つるが伸びやすく、実が比較的小さい品種を選ぶ必要がある
- スイカの実ができたときに、鳥獣の被害にあいやすい
- 急な温度変化の影響を受けやすい
- 土が乾燥しやすい
- 実が大きくなると重みで落ちてしまうことがあるため、落下防止の対策が必要
- 支柱やネットを設置が必要
- 支柱やネットが必要なため費用がかかる
- 強風対策が必要
スイカの袋栽培+空中栽培をおすすめできる人
- 家庭菜園初心者の方
- ベランダ栽培
- 貸し農園などの限られた場所での栽培
- 管理が頻繁にできない方
2025年 我が家のスイカの栽培
栽培品種
ココット(小玉スイカ)
- 1.6〜1.8㎏の食べきりサイズの小玉スイカ
- 糖度12 〜13度
- 肉質は硬く、シャリ感が強い食味
栽培日記
2025年4月20日 植え付け&支柱立て&ネット設置
植え付け
スイカを植えるためのお米の袋の上下をカットして筒状にする

作った畝に、上の写真で作った袋を埋め込み土を入れる

上の写真の袋の中にスイカの苗とコンパニオンプランツのネギの苗を一緒に植え付けする

スイカの苗の株元に乾燥防止と水の跳ね返りによる病気の防止のために、わらを敷きました。植えつけるときは植えやすいように袋を外折りにしていましたが、まだ朝晩寒いので折り曲げていた袋を伸ばして行灯にしました。

※暖かくなってきたら、行灯にするために伸ばしていた部分を再び外に折り曲げるもしくは余分な部分を切って風通しをよくする予定です。
支柱立て
支柱の立て方も様々あります。
今回の支柱立ては、下の写真のように立てました。横のネットから上に這わせていく形になります。

以前の支柱の立て方は、下の写真ような立て方をしていました。こちらの方が簡単に立てることができます。

この形で支柱を立てたときはネットの外側にスイカを袋を埋め込み、スイカのツルはネットの外側に這わせましたが、小さなスイカができた時にネットの内側で実が育つように誘引しました。

こうすることで、ネットの中側でスイカが大きくなるため、鳥獣による被害にあいにくくなります。
ただ、スイカが大きくなると支柱に負荷がかかってくるので、支柱を立てるときに、劣化のないしっかりとした太さの支柱を立てることが重要になります。
スイカが大きくなったら、スイカが落ちてこないようにネットなどで吊るして落ちないようにすることが必要です。

上の写真は、昨年内側にスイカの実を誘引して作ったもので、ネットの外側から見たスイカです。
まとめ
この記事では、『省スペースで手軽に始められる袋栽培』と『立体的な空間を利用して風通し良く育てられる空中栽培』という、2つの方法を組み合わせたスイカの栽培方法を紹介しました。
袋栽培は、初心者の方や限られたスペースでの栽培に最適な栽培方法です。
水やりや肥料管理が比較的容易で、病気リスクが軽減できるというメリットがあります。一方で、袋という狭いスペースでの栽培のため、大玉の品種には不向きで乾燥しやすいといった点には注意が必要です。
空中栽培は、初心者の方や限られたスペースでの栽培に適した栽培方法です。
風通しが良いことから病害虫のリスクを減らすことができます。ツルや実の管理のしやすさや収穫のしやすさから、初心者の方も簡単に栽培することができます。ただし、ツルの誘引やスイカの実の落下防止対策などの対策が必要となります。
この袋栽培と空中栽培を組み合わせることで初心者でも簡単に栽培することができるので、ぜひこの方法を試してみてくださいね。

ちなみに、メロンも袋栽培+空中栽培をすることができるので、試してみてくださいね。

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