初心者必見!!スイカの人工受粉方法と成功のコツ

スイカの人工受粉
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スイカの人工授粉の方法

スイカの栽培をしていると、

花はたくさん咲くのに実がつかないんだけど⋯

どうすれば、スイカの実をつけることができますか?

受粉させる方法を教えて!!

というお悩みや疑問をお持ちの方がいらっしゃるのではないでしょうか?

私は野菜作りを始めてから、現在まで下記の3カ所の貸し農園を借りてきています。

Tomの貸し農園の経緯
  • 2020〜2022年    シェア畑
  • 2022〜2024年    市民農園
  • 2024年〜      マイファーム

わが家の畑でも毎年スイカの栽培を行っていますが、貸し農園での栽培で毎日畑に行くことができないため、人工授粉がなかなかできず受粉に失敗することも多くあります。

スイカの受粉は虫や風といった自然にまかせても受粉することができるのですが、確実に受粉させるためには、人工受粉させると成功率が高くなります。

この記事では、スイカの受粉方法と成功させるためのコツをご紹介します。

いくつかのポイントをおさえて受粉することができれば、美味しいスイカを収穫することができます。

ぜひ、この記事を参考にスイカの人工授粉に挑戦してみてくださいね。

スイカの人工受粉が必要な理由

スイカは雄花雌花に分かれている「雌雄異花(しゆういか)」の植物です。雄花の花粉が雌花の柱頭に付着することで受精し、実が膨らんでスイカができます。

ミツバチなどの昆虫や風がこの受粉を手伝ってくれますが、家庭菜園では昆虫が少ない場合や確実に実をつけたい場合に人工受粉が必要になります。

雄花と雌花の見分け方

同じ株に雄花と雌花が咲く

雄花
細い茎の先に黄色い花が咲き、花粉を出す
雄花は雌花に比べて早くから咲き始めて、たくさんの花を咲かせる

スイカの雄花
スイカの雄花

※赤の丸印の部分が膨らんでいないのが雄花です。

雌花

雌花の下の部分が小さなスイカのような球体が膨らんでいて、この部分がスイカになる
雌花の部分に雄花の花粉がつくと、スイカになる
雄花に比べると、花が咲くのが遅く、花の数が少ない

スイカの雌花
スイカの雌花

人工受粉の方法

受粉のタイミング

  • 朝の涼しい時間
  • 花が咲いている午前6~9時(遅くても10時くらいまでに行う)
  • 晴れている日

必要物品

特別な道具は必要ありませんが、人工受粉する際にあると便利なものは以下のようなものがあります。

  • 綿棒や小さな筆(花粉を移す用)
  • ハサミ(雄花を摘む)
  • 手袋
  • ラベルや誘引テープ(受粉の日付を記入)
  • フェルトペン(受粉の日付を記入)

人工受粉の方法

  1. 晴れた日を選ぶ
  2. 花が咲いている午前6~9時に受粉させる
  3. 雄花雌花を確認する
  4. 雄花をハサミで優しく摘み取る
  5. 雄花の花びら(花弁)取って、中心部のみにする
  6. 雄花のおしべを雌花の柱頭にポンポンと優しく花粉をつけるようにする(綿棒や筆などで取って花粉をつけてもOK)
  7. 複数の雄花の花粉を雌花の柱頭につける
  8. 受粉した日付を記入して、受粉した部分に目印をつけておく(わが家は誘引テープを雌花の近くに付けて、日付を記入しています)
  9. 受粉に成功すると2~3日で雌花の球体の部分が膨らんでくる
  10. 受粉に失敗すると、しおれて茶色くなって落ちる
スイカの受粉
スイカの受粉

人工受粉を成功させるポイント

  • 晴れた日に行う
  • 雨の日や湿度の高い日は、花粉が湿って受粉しにくいことがあるため受粉を避ける
  • 花が咲いている午前中に行う
  • 花粉がしっかり出ている新しい雄花を使う
  • 複数の雄花の花粉を使用する
  • 雨や露で花粉が濡れないよう注意する
  • 実が付き始めたら土が乾かないように水やりする
  • 追肥を行う
  • スイカの周囲にミツバチなどを引き寄せる花を植える
  • 受粉に失敗したスイカは早めに摘み取る
  • 不要な子づるや孫づるは早めに摘み取って、栄養が集中するようにする

人工授粉を成功させるポイントと作業内容のまとめ表

ポイント作業内容
時間帯朝の乾燥した時間(6–9時)に作業
雄花の選び方開花直後の花粉が豊富な花を選ぶ
雌花の見分け方根元に実になる膨らみがある花に受粉させる
ラベリング受粉日を記録し管理する
摘果の目安第1・第3雌花は変形果になりやすいため摘果する

受粉失敗例

花粉の量が少ないと、受粉に失敗することがある

対策

  • 複数の雄花の花粉を使って、人工受粉する

天候(長雨・朝雨が降っている・低温など)により虫が少なくなると受粉率が下がるため、受粉に失敗することがある

対策

  • 晴れた日に行う
  • スイカの周りに花を植えて、ミツバチなどの虫を引き寄せる

花が咲いている時間に受粉できなければ、失敗することがある

対策

  • 晴れた午前中に人工受粉を行う

わが家の畑のスイカ

わが家の畑でも、毎年スイカの栽培をしています。

貸し農園での栽培で、週末にしかいけないこともあり、人工受粉させるタイミングが非常に難しいです。

週末に行く際は、晴れの日の午前中の花がたくさん咲いている時間に畑に行くようにしています。

それでも、どうしてもタイミングが悪く受粉に失敗したものの多々ありますが、自然に受粉できていたものや人工受粉で実ができているものもあります。

受粉に失敗したスイカ
受粉に失敗して黄色くなったスイカ

受粉の方法自体は覚えると簡単にできますが、人工受粉のタイミングはとても大事だということを実感しています。

タイミングを見逃さずに、人工受粉してみてくださいね。

スイカが落ちないようにネットで保護する
受粉に成功したスイカ

まとめ

スイカの受粉は、タイミングと少しの工夫で成功率が大きく変わります。

ミツバチなどの虫や風による自然受粉もできますが、確実に成功させるために人工受粉をさせると成功確率があがります。

人工受粉の方法は覚えると簡単にできるので、

  • 晴れた日
  • 午前中

のタイミングを狙い、

  • 複数の雄花で人工受粉させる

などのコツに注意しながら試してみてくださいね。

スイカは水と日光をたっぷり必要とする植物です。受粉後も水やりと肥料で栄養管理し、美味しいスイカ作りを目指しましょう!

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