べと病対策と予防

先週まで元気だったたまねぎなのに、急に葉が黄色くなってきた⋯

よく見たら白いカビみたいなものが付いている⋯
そんな経験をされたことはありませんか?
それは、たまねぎに多く見られる「べと病」の典型的な症状です。
べと病は、気温と湿度の条件がそろうと、驚くほど速い速度で畑全体に広がっていきます。発見が遅れると、せっかく育てたたまねぎを失ってしまう可能性も高い、厄介な病気です。
私は野菜作りを始めてから、現在まで下記の3カ所の貸し農園を借りてきています。
- 2020〜2022年 シェア畑
- 2022〜2024年 市民農園
- 2024年〜 マイファーム
2026年4月に入って、わが家の畑であともう少しで収穫!という時期に、べと病が発生しました。石灰をまいて対策をしていましたが、3月の結露・4月に入っての雨・高温というさまざまな原因が重なってしまったからだと思います。
ただ、いろいろな対策を行うことで、べと病の広がりをおさえることができており、いい感じでこのまま収穫できそうです。
適切な対応をすれば、被害を最小限に抑えることは十分可能です。
今回の記事では、わが家の畑で実際に経験したべと病との戦いを乗り越えた方法を解説します。
- べと病
- わが家が実践した解決方法
べと病とは
べと病の原因菌
べと病の原因は、卵菌という微生物です。
べと病が好む環境
卵菌は、高い湿度環境と低い通風性を好みます。
たまねぎはビニールマルチで被覆されていることが多いため、マルチ下の環境が高湿度になりやすく、べと病が発生しやすい野菜として知られています。
特に春先の4月から5月、季節の変わり目で雨が多くなる時期に発生しやすい環境です。
湿った環境を放置することが、べと病の温床を作ってしまっています。
わが家の畑でも、4月に入ってから、連日の雨でべと病の症状が急に進行しました。
べと病の原因
たまねぎは、以下の特徴があるため、べと病が発生しやすいです。
1.マルチで被覆されている
- 雨を防ぐはずのマルチが、実は湿度を閉じ込めてしまい、通風性が悪くなります。
2.葉が密集している
- たまねぎの葉は、株の中でかなり密集して育ちます。このため、風通しが悪く、湿度が逃げにくくなります。
3.べと病の卵菌が土や残物に潜んでいる
- 前年度の被害株が残っていると、卵菌が越年して翌年の感染源になります。
わが家の畑でも、3についてはわかりませんが、1と2の2つの条件は間違いなくそろっていました。そのため、べと病は急速に広がってしまったのです。
わが家が実践した解決方法
わが家で実際に試した対策方法をおこなった順番にご紹介します。
対策1:石灰を散布する(土壌の改善)
畑全体に石灰(消石灰)を散布しました。
石灰を散布する目的:
土壌のpHを上げる
- 酸性土壌ではべと病が発生しやすいとされています。石灰で土壌を弱アルカリ性に調整します。
卵菌の活動を抑制する
- アルカリ性環境は、卵菌の発芽を阻害するという報告もあります。
カルシウムを供給する
- タマネギの健全な成長を促し、病気への抵抗力を高めます。
わが家では、1平方メートルあたり100グラム程度の消石灰を散布しました。散布後は軽く耕して、石灰を土に混ぜ込みました。
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対策2:病変がある株を抜き取る(思い切った除去)
症状が進みすぎた株を残しておくと、周囲の株にも感染が広がります。葉だけでは治らないほど進行している株は、思い切って抜き取ることが重要です。
わが家では、葉の3分の2以上が黄色くなっている株を、全て抜き取りました。このことにより、たまねぎの収量が減るかもしれないという不安がありました。しかし、この判断が他の株への感染を防ぎ、結果的に全体の被害を最小限に抑えることができました。
対策3:病気の葉を丁寧に除去する
症状が出た葉は、すぐに取り除くことが重要です。
わが家では、畑に行った際に病変のあったたまねぎの葉を摘み取りました。
ポイント:
- 白いカビが見える葉は、確実に卵菌が活動しているサイン
- 1つの株に数枚の病気の葉がある場合は、それらを全て取り除く
- 除去した葉は、ビニール袋に入れて密閉し、焼却する(土に埋めないこと)

除去作業を開始してから約1週間で、新しい病気の葉の出現が減り始めました。
対策4:マルチを外す(通風性の確保)
べと病の蔓延を防ぐには、畑の風通しを改善することが重要です。
マルチを外すメリットとデメリットには、以下のようなものがあります。
メリット
- 地表の湿度が低下する
- 株周辺の風通しが改善される
- 卵菌の活動が減速する
デメリット
- 土が乾燥しすぎる
わが家では、症状が出たエリアのマルチを全て外しました。マルチを外すと、葉の表面が乾きやすくなり、べと病の進行が明らかに遅くなりました。

※マルチを外した後は、土が乾燥しやすくなります。土が完全に乾いてしまうと、たまねぎの成長が止まってしまうので、適度に水やりをしましょう!
まとめ:べと病は、対応の早さが重要
わが家のたまねぎのべと病との戦いから学んだこと、それは「対応の早さ」の大切さです。
べと病は、気温と湿度の条件がそろうと、驚くほど速く進行します。しかし、逆に言えば、早期に対応すれば、被害を大幅に減らすことができます。
- 石灰を散布する
- べと秒にかかっている株を抜き取る
- 病気の葉を摘み取る
- マルチを外す
これらの対策は、一つ一つは単純で、特別な技術を必要としません。大切なことは、症状を見つけたときに、素早く行動することです。
わが家のたまねぎも、このような対策を行うことで、べと病の広がりをおさえることができました。
もし、たまねぎのべと病で悩んでいる方がいらっしゃるのであれば、すぐに対処してみてくださいね。

もうすぐ、たまねぎの収穫!!
しっかりと対策して、べと病からたまねぎを守っていきましょう!

